安藤:みんな仕事も忙しいのに、よくそんなに飲みに行ったりとかして遊んでましたね。
三瓶:当時はホワイトカラーもブルーカラーも、忙しくてもとにかくよく飲みに行ってたよ。
kiyo:12時まで残業して、それから六本木行ったりしてたね。3時4時まで飲んで、ちょっとでも寝たいと思って家に帰りたくてもタクシーがつかまらないの。
三瓶:そうそう、タクシーは本当につかまらなかった。
kiyo:私は当時視力が2.0あったから、ものすごい遠くのタクシー見つけて手を振ったりしてたな。それでもちょっと手前で拾われちゃったりして。
安藤:今より物価が安かったりとか給料が高かったりしたわけではないんですよね?それなのにみんなどうして飲みに行って服買ってタクシー乗って、そんなバブルな生活ができてたんですか。
kiyo:もちろん業界にもよるんだろうけど、証券とか広告とかの業界は羽振りがよかったんじゃないかな。女子は飲み会でお金払わなくてよかったし、服は割賦で買ってたよ。
安藤:割賦?
三瓶:分割ですよね。たぶんどこかのデパートが始めたんじゃないかな。高いブランドのスーツとか買っても毎月分割で払えるの。
安藤:そういう工夫をして遊んでたわけですね。
kiyo:当時は工夫してるつもりはなかったんだけどね。とにかく日本中が活気にあふれてたから。どんどん使うのがよしとされる、みたいな雰囲気があったんだと思う。
安藤:kiyoさんはどんな服を着て仕事に行ってたんですか。
kiyo:肩パットの入った派手なスーツ着て営業行ってたよ。あと正月は会社に振袖を着て来る風潮があってね。