本好きには、本当におすすめ。
もしも今「一番お気に入りのガジェットは?」と聞かれたら、私は迷わず「電子書籍リーダー」と答えます! コンパクトで軽くて、電池のもちもいいですし、スマホやタブレットより断然読みやすいし、本が溜まって収納に困ることもありません。本当に便利でいいことずくめです。ということで、今回はWirecutterがおすすめする最高の電子書籍リーダーをご紹介します!
コンパクトなボディに数千冊もの本を入れて持ち歩ける電子書籍リーダー。使いやすく優秀な製品はたくさんありますが、中でも一番のおすすめはAmazon Kindle Paperwhite Kidsです。Kidsと名がついていますが、大人にもおすすめしたい製品です。
- おすすめナンバーワンの電子書籍リーダー:Amazon Kindle Paperwhite Kids (第11世代)
- Amazon以外でおすすめの電子書籍リーダー:Kobo Clara HD
- 物理ボタンと大型画面が使いやすい電子書籍リーダー:Kobo Libra 2
- 電子書籍リーダーをおすすめしたい人
- タブレットと電子書籍リーダーの違いって?
- 電子書籍リーダーを選ぶ際のポイント
- おすすめナンバーワンの電子書籍リーダー:Amazon Kindle Paperwhite Kids (第11世代)
- 気になる点
- Amazon以外でおすすめの電子書籍リーダー:Kobo Clara HD
- 物理ボタンと大型画面が使いやすい電子書籍リーダー:Kobo Libra 2
- カラーの電子書籍端末をおすすめしない理由
- これからの電子書籍リーダー
おすすめナンバーワンの電子書籍リーダー:Amazon Kindle Paperwhite Kids (第11世代)
最高の電子ブックリーダー。Kindle Paperwhiteの素晴らしいディスプレイ、色温度調節機能、照明、防水機能を継承。「付属カバー、2年の保証期間、広告なし」と独自のメリットも。
Kindle Paperwhite Kidsのスクリーンは6.8インチで、画素数は他の上位モデルと同じく300ppi。文字は鮮明で読みやすく、画像もとってもクリアです。軽くて小さくて、側面光式なのでベッドでの読書にも最適。色温度調節機能もついています。Kindleシリーズならではの豊富なライブラリとお手頃な価格が大きな特徴で、こちらのモデルは防水機能とBluetoothにも対応しています。付属ケースがついて保証期間も2年になり、広告もないので使いやすいのがKidsならではのメリットです。
Amazon以外でおすすめの電子書籍リーダー:Kobo Clara HD
Kobo Clara HD
Kindleを除いて一番のおすすめ品
Amazonの電子書籍リーダー以外なら、こちらがおすすめ。防水機能やBluetoothはなく、Amazonのエコシステムに対応していませんが、それ以外のハードウェアはKindleに負けません。本のラインナップも充実。
電子書籍の王様といえばAmazonが思い浮かびますが、KindleやAmazonが苦手な方におすすめの機種といえばKobo Clara HDになります。300ppiのスクリーンを搭載し、明るさを調整できるバックライトつき。本体の外見もKindleと遜色なく、ブラスチック性のボディは軽いけれど安っぽい感じはありません。ただしKoboにはAmazonのような統合的なエコシステムはありません。
物理ボタンと大型画面が使いやすい電子書籍リーダー:Kobo Libra 2
物理的なページめくりボタンと大きな画面。Libra 2はAmazonのハイエンドモデルKindle Oasisと同等機能を搭載。Amazonのエコシステムはありませんが、価格も抑えめです。防水機能と物理ボタン、Bluetoothを搭載。スクリーンは色温度調整も可能。
大きなスクリーンがほしい、ページをめくる時はタップするより物理ボタンのほうが使いやすい、という方には上位モデルのKobo Libra 2がおすすめです。Amazonの高価格モデルと同等の機能、そして快適なデザインと丈夫なつくりで、コスパのいい製品です。
電子書籍リーダーをおすすめしたい人
電子書籍リーダーは、文字どおり電子書籍を読むためのデバイスです。基本的には専用のストアから本を買って楽しみますが、オンライン上から文書をダウンロードして読めるものも。ここ数年、電子書籍リーダーの価格はどんどん下がっているのに、ハードウェアは大幅にレベルアップしています。バックライトや高解像度スクリーン、防水機能は今や標準装備。もし、まだ持っていないのであれば、今が買い時です!
すでに1台持っている、という方は無理に最新機種にアップグレードする必要はありません。でも実際に買い替えてみたら「こんなに進化してるの!?」ってなるかも。暗いところでは読めない、ページめくりが遅い、解像度が低い、サイズが大きすぎる…といった不満を抱えているなら、新しいものに買い替える価値ありです。
タブレットと電子書籍リーダーの違いって?
AmazonとKoboにはiOS/Androidのタブレットやスマホ対応のアプリがあるので、移動先で手元に電子書籍リーダーがない時でも、読みかけの本を読み進めたり、気になる本のサンプルを読んだりすることもできます。
ただ、毎日の読書には、やはり電子書籍リーダーのほうが圧倒的に読みやすい! eインクのディスプレイは紙の本をよく再現していて違和感はほとんどありません。屋外でも光が反射して読みにくいという事はなく、軽量でバッテリー駆動時間も長いですし、SNSやメールの通知に邪魔されることもないので、読書に集中できるのも大きな魅力です。
電子書籍リーダーを選ぶ際のポイント
・照明の有無
今の電子書籍リーダーはほとんどが照明を内蔵しているので、暗い場所でも読書を楽しむことができます。iPadのような画面全体が光るバックライトではなく、サイドライトシステムなので、目に優しく読みやすい仕様になっています。今は標準装備している機種がほとんどです。
・画質
300ppi以上のものがおすすめ。ほとんどのモデルがこれに対応しており、今のところ最高レベルです。この数値が低いと、文字や絵の鮮明さが損なわれることになります。
・ビルド品質とサイズ
電子書籍リーダーはプラスチック製が多いですが、手触りが良い物を選びたいところ。一般的なサイズは持ち運びしやすい6インチ画面ですが、もう少し大きめのものもあります。
・バッテリー駆動時間とストレージ
一日の読書時間にもよりますが、通常は充電1回につきバッテリー駆動時間は6週間から8週間、ストレージ容量は8GBまたは32GBのものが多くなっています。
・その他の機能
防水やBluetoothオーディオ機能などは、必須ではないものの、電子書籍リーダーをさらに格上げするポイントです。
・ライブラリ
電子書籍リーダーにとって大事なのはハードウェアの性能だけではありません。本のラインナップもとっても重要。
おすすめナンバーワンの電子書籍リーダー:Amazon Kindle Paperwhite Kids (第11世代)
Amazon Kindle Paperwhiteの2021年キッズ版は、読書が楽しくなっちゃう最高のデバイスです。優秀なハードウェア、Amazonエコシステムならではの豊富なライブラリとサービスで、他の電子書籍リーダーとは一線を画す感じ。好きな本を探して購入、Wi-Fi経由でダウンロードするというプロセスもさくさくすすみます。防水仕様なので、お風呂でもビーチでもOK。2021年版ではさらに画面が大きくなり、色温度も調節できるようになりました。Kidsという名前は付いていますが、大人にとっても最高の電子書籍リーダーです。カバーつきで2年保証、広告なしというのも嬉しいポイントです。
Kindle Paperwhite Kidsが「理想的な電子書籍リーダー」といえるのは、読書に最適なスクリーンを搭載しつつ、余計なハードディスクを排除しているから。薄型で長方形のボディはソフトな感触のプラスチック製。高さ6.8インチ、幅5インチ、奥行き0.5インチと前モデルよりやや大きくなっていますが、その分、解像度300ppiのタッチスクリーンも6インチから6.8インチにサイズアップしています。重さは約320gで平均よりちょっぴり重めですが、長時間手で支えていても苦になりません。ヘッドホン端子やスピーカー、ナビゲーションボタンはなし。ベゼルとスクリーンに段差はなく、USB-C(ついに!)充電ポートと底面の電源ボタン以外、物理ボタンはありません。
インターフェースも使いやすく、トップページには現在読んでいる本、読書履歴に関連する本、Amazonからのおすすめの本などが紹介されています。画面の明るさを変えたい時や飛行機モードに切り替えたいときはスクリーン上部をタップすると設定画面が開くので、そこで操作します。
ページめくりは画面をタップもしくはスワイプすればOK。文字はクッキリ見えますし、暗いところでも大丈夫。脚注が見たいときもタップするだけでポップアップ表示されるので、いちいちページを行ったり来たりする必要がありません。細かいところにも気配りがされていて、使いやすさアップしています。
2021年版からは色温度調節もできるようになり、鮮やかなホワイトからブルーライトカットされた暗めの黄色まで24段階で調節することが可能。日没と日の出の時間に合わせて徐々に色味が変わる自動調節機能もついています。もちろん手動でも設定可能。これまでWirecutterでもブルーライトに関する記事をいくつか掲載してきましたが、ブルーライトを低減することで寝つきが良くなったり(多分)、目の疲れや頭痛の防止につながったり(多分)良い効果があるといわれています。
Kindle Paperwhite Kidsの最も大きな魅力は、Amazonデバイスという巨大エコシステムならではの多様なサービスを提供してくれるところ。
・「Amazonプライム」で同一アカウントを所有するデバイスで書籍を共有可能
・本に登場する著名人や用語を特定できる「X-Ray」
・毎月定額で膨大な書籍カタログにオンデマンドでアクセスできるオプションサービス「Kindle Unlimited」
・子供向け書籍や映画、テレビ番組などにアクセスできる「Amazon Kids+」(Kindle Paperwhite Kidsは1年間の無料会員権つき)
…などなど。
アメリカではOverDriveという電子図書館サービスを通して、地域の図書館から無料で電子書籍を借りるサービスも広く展開されています。
Kindle Paperwhite Kidsの防水性能はIPX8。Wirecutterでは実際に水差しの中に1時間沈めてテストしてみました(Amazonによると水深2m以下なら1時間はOKとのこと)。壊れたり破損することはありませんでしたが、振ったときにUSB-Cポートから水が出てきたのは驚きました。内部で水が流れる音も聞こえましたが、数分後には水分はなくなりました。
Kindle Paperwhite Kidsはロック画面やホームページ上の広告表示はありません。また、子どもが利用する場合はトラブル防止のため、保護者が暗証番号を設定して制限をかけることが可能です。もちろん、大人が使用する場合はキッズモードを完全にオフにして通常のKindleと同じ使い方をする事もできます。
付属ケースのカラーはブラックのほかに、カラフルな「ロボットドリーム」「エメラルドフォレスト」から選ぶことができます。保証は2年間で、「破損しても返品すれば無料で交換」といううれしいサービスがついています。
気になる点
過去のKindleには3Gが搭載されており、Wi-Fi環境がない場所でも本をダウンロードすることができましたが、本機にはモバイル通信オプションはありません。とはいえWi-Fiに接続可能なら特に困ることはないと思いますし、ダウンロード済みの本を読むときにはオンライン環境は必要ないので、それほど不便に感じることはないでしょう。
Kindle Paperwhite Kidsは数時間電源をオフにしていると、次に起動するときに10秒程度かかることがあります。ちょっとじれったいかもしれませんが、今のところ他の電子書籍リーダーも同じくらいかかるので、仕方ないでしょう。
Amazon以外でおすすめの電子書籍リーダー:Kobo Clara HD
Kindle以外の選択肢にこだわるなら、Kobo Clara HDがおすすめです。Kobo Clara HDのスペックはKindle Paperwhiteと同程度ですが、防水機能とBluetoothはなく、サイズは全般的にやや小さめ。Koboの電子書籍ストアと連動しているので、Amazonのエコシステムには及ばないものの、ベストセラー本に関していえば価格もラインナップもAmazonに負けていません。公共図書館システムのOverDriveとも統合されています。
外観はKindleと大きな違いはなく、ボディは黒いプラスチック製。背面には独自のドットパターンが施されているので、手に持ちやすくなっています。解像度300ppiの6インチ画面は美しく、レスポンスも良好です。ページめくりボタンはなく、防水機能やBluetoothも搭載していません。
本製品の特徴は「ナチュラルライト(自然光)」機能を搭載していること。ブルーライトをカットしてくれるので、寝る前の読書に最適です。就寝時間に合わせて色温度を自動調節するオプションもありますが、画面の輝度は手動で変更します。
物理ボタンと大型画面が使いやすい電子書籍リーダー:Kobo Libra 2
今はお手頃価格で機能が充実した電子書籍リーダーがたくさんあるので、ハイエンドの機種については「価格に見合うほどの機能がない」といわれることが少なくありません。でも、物理的なページめくりボタンと大きなスクリーンはプラスαの予算をかける価値があるかも。そんな上位機種が欲しい方には、Kobo Libra 2がおすすめです。ページめくりボタンに大画面、防水機能にスクリーンライトの色温度調整など、Kindle Oasis(第10世代)と同等の機能を持ちながら、価格は大幅に抑えられています。2021年版ではBluetoothが追加され、Koboのオーディオブックストアに対応しているほか、ストレージも32GBに増量されています。すでにKindleのエコシステムを利用している方には不向きかもしれませんが、プラットフォームにこだわらない方、Kindleの電子書籍を別のフォーマットに変換したい方、初めての電子書籍リーダーはコスパの高い上位機種がいいという方にはおすすめです。
Kobo Libra 2のプラスチック製ボディはKindle Oasisと同様に左右非対称。一方のベゼルは薄く、もう一方は厚めで持ちやすいデザインになっており、物理ボタンは2つついています。左右は固定されておらず、本体のセンサーが上下の向きを認識して自動的に画面の向きを調整してくれます。Koboを横向きにして、画面の下にボタンを配置することも可能(ただし、ホームページは縦向き表示のみ)。
ボタンのクリック音はカチカチと、少々大きめ。ページめくりは他の機種同様にレスポンスが良く、タイムラグもありません。物理ボタンでもタップでもOKですが、やはり物理ボタンの存在が大きなメリットですから、活用したいところです。「上」ボタンの使い道がはじめはよくわかりませんでしたが、設定メニューでカーソルを動かす際に役立ちました。
7インチの画面は、Kobo Clara HDと同じく解像度300ppi。就寝時刻が近づくにつれ色温度を調節してブルーライトカットしてくれる機能がついています。輝度は手動で調整。ちなみにAmazonのOasisは自動輝度コントロールをサポートしているので、この点はOasisが一歩リードしているといえます。Kobo Libra 2の防水レベルはIPX8で、水しぶきを浴びても水の中に落としても、水深2m以下での1時間までなら大丈夫です。
カラーの電子書籍端末をおすすめしない理由
今回こちらでご紹介した電子書籍リーダー(というかほとんどの電子書籍リーダー)はモノクロ画面です。小説やノンフィクションを読むには何の問題もありませんが、マンガや雑誌など、カラー画像が多く含まれるコンテンツにはやや物足りない感じです。ここ数年でカラーの電子書籍リーダーも増え、2021年初めに100ppiで4,096色に対応したE Ink Kaleido Plusディスプレイが誕生したことで、新たなメインストリームが生まれた気がします。PocketbookのInkPad ColorとOnyx Boox Nova 3 ColorはE Ink Kaleido Plusを採用し、いずれも7.8インチ画面です。
どちらもコンセプトはクールですが、価格が高く、コスパがいいとはいえません。肝心のカラー画像は「まあ悪くない」というレベル。そもそも電子ペーパーやeインクは鮮やかさや明るさを表現するためのものではありません。さらに、カラーだと読み込みやページめくりのタイムラグも気になります。たとえるなら新聞の漫画を読んでいるときに裏面の絵が透けて見えてしまう感じ。ページの更新頻度を上げることはできますが、その分バッテリー寿命は短くなります。
次に、コンテンツ。ウェブベースのサービス(PocketBookはmicroSDカード)経由でさまざまな形式のコンテンツを読み込むことができますが、AmazonやGoogle、Appleといった大手のブックストアに直接アクセスすることはできません。ただ、Nova 3はAndroid対応なので内蔵のアプリストアから、KindleやLibbyなどのアプリをダウンロードすることが可能。少々面倒ですが、Google PlayストアをインストールすればAndroidアプリ各種にアクセスすることもできます。ただ、端末デフォルトのブックストアには、パブリックドメインの作品しかありません。
そんなわけで、まだ技術的に未熟で価格も高いことから、今のところカラーの電子書籍リーダーはおすすめしていません。今後、さらに開発がすすめばスペックもストアのラインナップもレベルアップするはずなので、その時を待ちたいと思います!
これからの電子書籍リーダー
Amazonから最新のKindleデバイス“Scribe”が発売されます。こちらは300ppiの10.2インチスクリーンで、初となる手書き入力機能が搭載されています。メモ書き用タブレットの人気が高まるなか、こちらもスタイラスペンが付属しており、文書ファイルをダウンロードしてメモを書いたり付箋を貼ったりできます。ペンは標準装備され、追加料金でプレミアムペンにグレードアップすることも可能。消しゴムやカスタマイズOKのショートカットボタンも搭載しています。ただし、価格も4万7,980円と高めなので、本を読むだけならもっと安いKindleでも十分です。メモ書き機能がコスパに見合う機能なのか、またWirecutterで研究してみたいと思います。
発売開始は11月30日、現在Amazonで予約受付中です。
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