NPO団体のWhole Earth Foundation(WEF)は、位置情報ゲームアプリ「TEKKON」の提供を開始した。Android/iOSに対応しており、無料でダウンロードできる。9月15日の公開から1カ月間はアクティベーションコードが必要な限定公開期間となっており、10月15日より誰でも利用可能な一般サービスが開始となる。
TEKKONは、マンホールなどのインフラを市民が撮影・投稿・レビューし合うことにより、インフラの安全を確保することを目的とした“社会貢献型”の位置情報ゲーム。以前は「鉄とコンクリートの守り人」という名称で提供されていたアプリがリニューアルしたもので、投稿された情報を自治体やインフラ企業に提供することでインフラの保全につなげるとしている。旧アプリでは2022年3月のローンチから半年で全国90万を超えるマンホール画像の収集を達成した。
今回ローンチするTEKKONでは、従来のマンホールに加えて、10月上旬ごろから新たに“電柱”も撮影・投稿・レビューの対象となる。さらに、旧アプリでは日本国内のみを対象としていたが、TEKKONではグローバルに対応。海外旅行先など世界中のインフラの撮影やレビューが可能となっており、世界のインフラの画像を見て楽しめる。
また、TEKKONでは、インフラの撮影・投稿または投稿された写真をレビューすることにより、報酬となるポイントを得られるリワード機能も追加した。ポイントを使うことにより、ゲーム内での相棒となる“犬”のレベルを上げることで獲得できるポイント数がアップし、より効率的にポイントを稼げるようになる。犬の中には、獲得できるポイント率が高いレアキャラクターも存在。ポイントを使って犬を購入し、複数の犬を持てば、さらに獲得できるポイント数がアップする。
獲得したポイントについては、WEFが発行する暗号資産「Whole Earth Coin(WEC)」に交換できる「クリプトウォレット機能」を搭載している。WEFでは「WECは今後、日本の暗号資産取引所での上場を見据えており、将来的には、暗号資産をインセンティヴに、初期投資不要で社会貢献活動をしながら稼ぐことができるアプリを目指している」としている。