小さいからこそ手が届く領域がある。
2024年も様々な電子楽器が登場しましたね。なかでもデスクの上にちょこんと置ける小型サイズの電子楽器は、ガジェットにも通ずる親しみやすさが可愛らしい。僕も大好きなジャンルです。
ガチめなシンセサイザーやワークステーションとはひと味違う、小型音楽ガジェットの魅力を記事とともに振り返っていきましょう。
ハンドル付きでサクっと使えるサンプラー
「Chompi Club / CHOMPI Sampler」は、ゲーム感覚で楽しめるサンプラー。鍵盤的な操作性も持ち合わせているのはサンプラーとしては異色で、それゆえ演奏性も高い。デザインすごく可愛いし、棚に置いておくだけでも絵になりますねぇ。
音楽知識不要。指先ひとつで理にかなった演奏を
楽器は習得過程が面倒ですが、「かんぷれ-KANTAN Play core」はポチポチとボタンを押すだけで複雑な演奏ができちゃう。手のひらサイズの本体は持ち運びもしやすく、場所を問わず演奏の楽しさを味わえます。創作のきっかけはこういうところから始まるものです。
老舗が手掛ける、ポータブルな万能ガジェット
あのAbletonがついに内蔵スピーカーに手を出した! バッテリーで動く「Ableton Move」なら、自宅のソファでも旅行先のラウンジでも、好きな場所でアイディアを残すことができます。直感的な操作やアイディアの記録しやすさを重視した設計で、作曲のスケッチにはピッタリ。
惚れ惚れするデザインのオールインワンシン
「SEQTRAK」は、今年もっとも注目されたガジェットシンセでしょう。「OP-1のヤマハ版か!?」とも目されたデザイン性も高い一台で、サンプラーからシンセ音源、スピーカー&マイクとポータブル用途に欲しい要素はまるっとカバー。お値段も5万5000円とお手頃! お年玉価格!
え、カードサイズのシンセでトラック制作が!?
クレジットカードサイズの超小型シンセ「PGB-1」は、無事にクラファンを達成。こんなに小さいのに19種類以上のサウンドエンジンを搭載しており、シンセやドラムなど一通りのトラックが打ち込めます。このサイズ感でディスプレイを搭載しているのはポイント高いですね。
波形を見れば、シンセはもっと楽しくなる
「NTS-2 oscilloscope kit + PATCH & TWEAK with KORG」は、電圧などの信号を可視化するオシロスコープ機能を備えた多機能ツール。音と波形の関係把握は音作りの助けになるだけでなく、演奏時の賑やかしとしても活躍してくれます。プラモ感覚でおひとついかが?
このサイズ感と使いやすさなら、サンプリングは生活の一部になる
Rolandの「AIRA Compact P-6」が手元にあれば、周囲の音やスマホ内の音源など、サンプリング遊びが捗ること間違いなし。お正月の集まりにコレがあれば、音ネタいじりで盛り上がりそうですね。3万円でこれだけ多機能なサンプリングができるとは…。
心地良い和音は、感覚ベースで探っていこう
鍵盤やボタンを備えた「Orchid」は、和音(コード)の生成を得意としたガジェット。専門知識いらずで複雑な和音を次々に生成でき、情緒感あふれる演奏を可能とします。「この音の流れは好きな感じだな」を追い続けられる、かなり僕好みな一台です。