2万円以下のコダックデジカメがブームに。“エモさ”が撮れる隠れた魅力

画質よりも味わい重視ならば、確かにいい選択肢かも。乾電池式のモデルもあるし。

市場調査&分析を行なっているBCN+Rが5月24日に発表した「デジタルカメラ全体メーカー別販売台数シェア」によれば、2024年4月期の実売データにおいてコダック(KODAK)のシェアが22.5%のナンバーワンとなったそうです。

コダックの隠れた魅力

特に人気なのが売上台数1位のPIXPRO FZ55(販売台数シェア11%/平均単価1万7300円)と、3位のPIXPRO FZ45(同6%/1万4400円/単3乾電池駆動)。

どちらも機能面で特筆するものではありません。昔からデジカメを知る人は、深い青を出すコダック製CCDセンサー搭載機のコッテリとした油絵調の画作りを思い出すかもしれませんが、これらのモデルには「コダックブルー」と呼ばれるほどの個性もなくって。

しかし、魅力はあるんです。小さいセンサーサイズやAI補正なしの撮って出し写真の質感はネオレトロの世界。安くて軽くてスマホではフィルターを使っても撮りにくいエモ写真&動画が撮れることから、TikTokほか各種SNSでバズったんですよね、この2モデル。

バイト代で買える手頃なモデル

ランキングを見てみると、他にもKODAKのPIXPRO WPZ2(同5.1%/1万9600円/防水モデル)やケンコー・トキナーのKC-03TY(同2.7%/7,500円)などの格安モデルも売れていることがわかります。そのなかでソニーのZV-E10(同8.2%/8万8200円)やキヤノンEOS R50(同4%/12万3900円)、ニコンZ 30(同2.3%/12万2800円)も健闘していますが、ちょっとしたアルバイト代で購入できる手軽なモデルに注目してみるとおもしろいかも。

あとiPhone 3GSやiPhone 4の写真や動画が「レトロでエモい」と言われつつあるので、このあたりのスマホをピュアなLo-Fiコンデジとして使ってみても良いでしょうね。

Source: BCN+R