「ファーストエイド」というアイテムをご存知ですか?
登山などのアウトドアでは、途中で怪我や病気をしても、すぐに病院へ行くことができません。そこで、現場である程度の応急処置が行なえるように、常に携行しておく医療キットのことなんです。
僕は長年、小型のポーチに最低限の医療品などを入れていたのですが、最近ある理由から少し大きなこちらの専用バッグに買い替えました。
今回は、その理由と僕が常に持ち歩いている中身について語らせてください。
大は小を兼ねる
こちらが、その「アクアペル ファーストエイドバッグ 2L」。
アウトドア用品で有名なモンベルから発売されているファーストエイド専用の収納袋です。
今回、僕が買い替えた一番の理由はこの大きさ。以前使っていたポーチと比べると、かなりのサイズアップです。
もちろん小さい方が持ち歩くのには便利なのですが、小ささに拘るあまり、必要なものを削ってしまっては本末転倒。
いざというときに欲しいものをしっかり収納できる容量のものにしました。
また、この「アクアペル ファーストエイドバッグ 2L」はロールトップとなっているため、内容量に合わせてサイズを調節することが可能。僕は行き先や季節に合わせて持っていく中身を変えたいので、大きさを自由に調節できるのも決め手となりました。
中身を紹介
こちらが、僕が持ち歩いているファーストエイドキットたち。
切り傷、靴擦れ、捻挫、骨折などの怪我に必要な絆創膏や包帯、風邪や腹痛、高山病のときに飲む痛み止めなどの常備薬、虫刺されや持病の腰痛対策など、最低限必用なものだけを厳選してもこれぐらいの量にはなってしまいます。
なかでも嵩張るのが、この2つ。左は「サムスプリント」というアイテムで、捻挫や骨折のときに患部を固定することができる軽量な副木です。
右は「ポイズンリムーバー」という吸引器。蜂や毒蛇などに刺されてしまったときに、すぐに毒を吸い出すことで症状を軽くすることが期待できるといわれています。
どちらも使う機会は滅多になさそうですが、万が一のときを考えると、できれば持っておきたいアイテムです。
ちなみに、冬山や長期の山行では、ロウソク、固形燃料、軽量なゴトクもプラスして携行。
これがあれば、火器類やランタンが故障するといった不測の事態でも、雪をとかして水を作ったり、お湯を沸かして食事を摂ることが数回は可能となります。
以前使っていた収納ポーチでは、これら全てを入れることは難しく、渋々、何かを省いていたのですが、この「アクアペル ファーストエイドバッグ 2L」は、これらを丸ごと収納することができました。
実用的な工夫も
刃物などの鋭利なものを入れておける小物袋が付属しているのも、ならではのポイント。
簡単には貫通しない厚いリップストップ生地なので、これに入れておけば包帯やテーピングなどを切るのに必用なハサミやナイフなどを安全に持ち運ぶことができます。
また、完全防水ではないものの、ハイドロプロという高い防水加工が施されているので、多少の雨ぐらいならへっちゃら。
こういうシンプルかつ、リアルな使い勝手に優れたファーストエイドバッグって、ありそうでなかったんですよね。これはモンベルの隠れた名品ですよ。
Photo; SUMA-KIYO
Source: mont-bell