レノボもAIパソコン。スナドラXエリート搭載ノートPC2機種発表

価格据え置きで、ARMのAI特化チップを実装。

2つのAI強化Surfaceの発表に合わせてLenovo(レノボ)も、端末内でAIの処理ができるノートPCの新しいラインナップを発表しました。

ひとつは第9世代「Lenovo Yoga Slim 7x 14」で、もうひとつは「第6世代ThinkPad T14s」。どちらもプロセッサにはクアルコムのSnapdragon X Eliteが入っています(M3 Macbook超えを標ぼうする第7世代Surface Laptopの高いほうと同じ)。

第9世代Lenovo Yoga Slim 7x 14

Yoga Slim 7x 14(写真上)はメモリ最大32GB、ストレージ最大1TB。ディスプレイは14.5インチの3K OLEDのタッチスクリーンで、ピーク輝度は1,000ニトです。

Dolby VisionとAtmos Audioにも対応しているので、外付けスピーカーを買わなくても、ステレオサウンドっぽい音が楽しめちゃう。

Yoga Slimシリーズは携帯性が命なので、ほかのLenovo製品よりポートは少なめ。左にはUSB Type-Cポートが2つあって、右にはUSB Type-Cポート1つ。USB-Aの周辺機器を挿し込むには変換アダプタが必要です。

ThinkPad T14s Gen 6

働くプロフェッショナルのためのノート「ThinkPad」シリーズにもクアルコムの新プロセッサがやってきました。

ThinkPad T14s Gen 6がそれで、メモリ最大64GB、ストレージ1TB。ディスプレイは14インチで、3種類(省電型IPS、タッチのIPS、2.8K OLED)のなかから選べます。

Yoga Slimよりポートは多くて、USB-Aポートが2つ、USB-Cポートが2つ、HDMI 2.1のポートが1つという構成。イヤホンジャックつき。

スナドラXエリートの留意点

Snapdragon X Eliteは、IntelやAMDベースのプロセッサとやや異なり、ARMがベース(マイクロソフトがSurface Go 3などに搭載を試みたことがある)。クアルコム製ではあるものの、ゲームや高負荷のグラフィックスの処理を念頭に開発されたシステムではありません。

得意分野は生成型AIや言語モデルの処理です。AIをガンガン使いたい!という人にはピッタリです。

5月のプレスイベントMS Buildでマイクロソフトは、オンデバイスAI処理に特化したPCの新シリーズを「Copilot+ PC」シリーズという名称で発表し、これに合わせて各社からAIパソコンがどちゃっと出揃っています。スナドラXエリート搭載PCのまとめはこちら。あわせてチェックしてみてくださいね。