もはやチープなパソコンではない!
Chromebook、どんなイメージがありますか? 最近は学校で子どもたちが使う機会も増えています。ですが、どうしても低価格のPCもどきという、ネガティブな印象を抱きがち。いまChromebookはパワーアップした仕様へと進化し、デビュー当時とは大きく異なってきました。
全モデルに顔操作を搭載へ
話題のAI尽くしだった、今年のGoogle(グーグル)の開発者向けカンファレンスGoogle I/O。このほどAndroid Centralは、そこで発表されたChromebook向けの「Project Gameface」なる新機能について報じました。Chromebookに標準で備わっているフロントカメラで、ユーザーの顔の表情や動きを認識し、手を使わずに、いろいろな操作が可能になりますよ。
たとえば、首をかしげてマウスカーソルを移動させ、口をすぼめるとクリック操作。会場では眉毛の上げ下げで、ゲームプレイヤーのジャンプができるデモなどを試せたようです。Project Gamefaceの最大の特徴は、特別なハードウェアを必要としないこと。基本的には、すべてのChrome OSのアップデートのみで、あらゆるChromebookユーザーが年内に利用できるそうです。
高機能となるChromebook
いまGoogleは、Chromebookをただ低価格なノートPC代わりのマシンという位置づけから脱却させようとしている模様。購入したら10年は使い続けられるサポート体制だったり、今回のProject Gamefaceによるアクセシビリティの向上だったり。WindowsやMacと比較して選んでもらえる、魅力的な製品へ進化させようとの姿勢も感じ取れます。
Project Gamefaceは、ネーミングにゲームと付されてはいるものの、Chrome OS全体の操作に活用することが目指されているんだとか。スクリーンキーボードを表示し、顔の動きだけでキー操作を可能にします。キーボードショートカットを、特定の動きや表情に割り当てたり、音声認識アシスタントとのコンビネーションで、もう手を使わず、なんでもできる環境が整うかもしれません。
そういえば、アプローチは異なりますが、Apple(アップル)のXRヘッドセットの「Apple Vision Pro」も、ゲームのみならず、仕事にバリバリ利用できるとアピールされていました。そこまで高性能ではありませんが、Chromebookユーザーなら、だれでも顔でコンピュータ操作を体験できてしまうアップグレードは、プラットフォームとしての魅力を高めそう。高機能になるChromebookでデビューしてみようかな? そんな新たなユーザー層も増えていくでしょうね。
Source: Android Central