iPhoneの高速充電について知っておくべきすべてのこと

GIZMODO

ライフハッカー[日本版]2022年1月2日掲載の記事より転載

iPhoneは、ケーブル充電でもワイヤレス充電でも、Androidスマホのハイエンドモデルに見られるような、超高速充電ができません。

最高速度120Wで充電できるAndroidスマホと違って、iPhoneは全速力でも20Wなのです。そう聞くと、すごく遅いように思えるかもしれません。でも実際は、iPhoneも30分で、0%から50%まで高速充電できます。

ただし、iPhoneを高速充電するには、その前に知っておくべき注意点がそれなりにあります。

iPhoneには現在、電源アダプターが同梱されていません。そのせいで、iPhoneの高速充電は必要以上に手間のかかる作業になっています。また、古いモデルに同梱されていた電源アダプターも、高速充電には使えません。

まずは事前に、あなたのiPhoneが高速充電に対応しているかどうかを確認しておきましょう。

高速充電に対応しているモデル

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Image: MakeUseOf

Appleサポートの当該ページにも書かれているように、高速充電対応の充電器を使うと、一部のモデルは30分で0%から50%まで高速充電できます。高速充電をサポートした最初のモデルは、2017年に発売されたiPhone 8とiPhone Xでした。

現在は、次の各モデルが高速充電に対応しています。

・iPhone 8と8 Plus

・iPhone X

・iPhone XSとXS Max

・iPhone XR

・iPhone 11 ProとPro Max

・iPhone 11

・iPhone 12と12 mini

・iPhone 12 ProとPro Max

・iPhone 13と13 mini

・iPhone 13 ProとPro Max

iPhoneを高速充電する方法

これらの各モデルを高速充電するには、Power Delivery対応のUSB-C電源アダプターが必要です。

iPhone 8とiPhone Xが発売された当時は、こうした充電器を見つけるのは一苦労でした。

けれども、USB-Cの普及率が高まっている現在は、楽に見つかるようになっています。

ここで注意点です。iPhone 11以前の全モデルは、18Wの電源アダプターで高速充電できます。

iPhone 12とiPhone 13の各シリーズには、20WのUSB-Cアダプターを使わなければなりません。

またiPhone 13シリーズは、30Wのアダプターの少し速い充電スピードにも対応しています。

幸いなことに、USB-C充電器は、MacBookやNintendo Switch、GoProなど、ほかのデバイスの高速充電にも使えます。

同じように、MacBookに同梱されているUSB-C電源アダプターを使って、iPhoneを高速充電することもできます。

iPhoneの高速充電に使えるUSB-CタイプのGaN(窒化ガリウム)充電器もあるので、こちらの記事(英語)でご確認ください。

iPhoneの高速充電には、USB-C電源アダプターのほかに、USB-C to Lightningケーブルも必要です。

ただし、USB-C to Lightningケーブルが同梱されているのはiPhone 12とiPhone 13だけで、これらよりも古いモデルには、iPhoneの高速充電には使えない、USB-A to Lightningケーブルが同梱されています。

なので、iPhone 12よりも古いモデルを使っている人は、USB-Cアダプターのほかに、USB-C to Lightningケーブルも買わないと、iPhoneを高速充電できません。

電源アダプターやLightningケーブルを新たに買い求めたくなければ、こちらの各方法でもiPhoneの充電スピードをアップできます。

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Image: MakeUseOf

iPhone 12とiPhone 13の各シリーズは、最高速度15Wの高速ワイヤレス充電にも対応しています。けれどもそのためには、Magsafe充電器を使う必要があります。

Magsafe充電器以外の標準的なQiワイヤレス充電器を用いた場合は、最高速度7.5Wでしか充電できません。

iPhone 12と13以外のモデルについては、どれも高速ワイヤレス充電をサポートしていません。これら古いモデルは最高速度7.5Wでしかワイヤレス充電ができないのです。

高速充電中はiPhoneの本体が少し熱くなりますが、異常ではないので心配しなくても大丈夫です。

高速充電の限界

iPhoneの高速充電がその効果を発揮するのは、バッテリーの残量がかなり少なくなっているときだけです。この点にもご注意ください。

すでに述べたように、バッテリー残量が0%のiPhoneを高速充電すると、30分で50%に到達できます。ですが、そのあとは、充電スピードが少し落ちます。

さらに残量が85%ぐらいになると、いわゆる「トリクル充電」がはじまって、ここから先は満タンになるまでにかなり時間がかかります。

トリクル充電には、バッテリーを延命させる効果があると言われています。

Source: Apple, MUO

Original Article: Everything You Need to Know to Fast Charge Your iPhone by MakeUseOf

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