2人の映画監督が語る「ゴジラ愛」/『ゴジラ-1.0』山崎貴&『ゴジラxコング 新たなる帝国 』アダム・ウィンガード対談

日米ゴジラ、集結。

ゴジラファンにとって、2024年は大盛り上がりの年になりました。まず、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞の視覚効果賞を受賞! あの瞬間は興奮しましたよね。

そして、4月26日には『ゴジラxコング 新たなる帝国』が公開を控えています。ゴジラとコングが追いかけっこしているスチール画像は想像の斜め上だったと思います。

そんなゴジライヤーの今年、両作品でメガホンを握った山崎貴監督と、アダム・ウィンガード監督による対談がIMAXによって実現しました。

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Video: IMAX / YouTube

子ども時代の経験が作品作りに影響している

日本とアメリカ、異なる国で育ったふたりですが、子ども時代にゴジラを見たという共通の経験があります。

山崎監督は、雨で野球中継が中止になると『ゴジラ』が放送されていた子ども時代を振り返り「怪獣映画を作ることで生活している人がいることに驚いた」と語っています。そして、『ゴジラ』を見たときに感じた恐怖が忘れられず、後の作品作りに影響していると話しました。

一方のウィンガード監督は、昭和時代の楽しくてサイケデリックなゴジラに魅了されたそう。2021年の『ゴジラ vs コング』や『ゴジラxコング 新たなる帝国』がどこかコミカルなのは、彼のゴジラ原体験から来ているのでしょう。

ゴジラには多様性がある

ウィンガード監督は、ゴジラの魅力を「映画の中における比喩的な描かれ方にある」と考察しています。

それには山崎監督も同意見で、「時代を映し出す鏡になっていることがゴジラというIPが長きに渡って人気を保っている理由」と話しています。

IMAXで見たいゴジラとは

トピックは、IMAX鑑賞したいゴジラ映画となり、ウィンガード監督は『ゴジラ対ヘドラ』『ゴジラ-1.0』『ゴジラvsデストロイア』の3本を選び、山崎監督は初代『ゴジラ』『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』『シン・ゴジラ』の名前を挙げました。

ウィンガード監督の作品なら、『ゴジラ vs コング』を選び「最初は敵同士のゴジラとコングが終盤になると共闘してメカゴジラを倒そうとする展開がとても好きだ」とコメントしました。

それから、ウィンガード監督は山崎監督に「『ゴジラxコング 新たなる帝国』ならどのシーンがIMAXに相応しいと思う? 」と質問。山崎監督は「ラストのバトルシーン」と答えました。ゴジラとコングという凄まじい力を持った生き物が大暴れする様は「映画館で観る価値あり」と考えているようです。

山崎監督は『ゴジラ-1.0』におけるIMAXで見るべきシーンについて、ウィンガード監督に質問返し。すると「ゴジラが街を破壊するシーン。スケールの大きさを見せつけたし、シリーズは30本くらいあるのに、ゴジラの咆哮の新たな使い方を披露した。ベスト2だと思っている『シンゴジラ』もビームで街を破壊する様子が凄かったというのに」と褒めました。

聞いている山崎監督、ニッコニコ。この対談を見ているこっちもニヤけてきちゃいます。


『ゴジラ-1.0』はまだ劇場公開中。アカデミー賞視覚効果賞受賞で駆け込み鑑賞や追い鑑賞も増えているみたいなので、上映期間が延びれば4月26日の『ゴジラxコング 新たなる帝国』と公開時期が重なる…なんてこともあるかもしれませんね。楽しみです。

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