ネトフリ版『三体』がパンデミックから影響を受けたテーマとは

世界的ベストセラーが映像化。

今週木曜に公開となるNetflixのSFドラマ『三体』は、中国のSFベストセラー小説が原作。制作は『ゲーム・オブ・スローンズ』のチームが担当。人類存続の脅威に直面する中で、人間の葛藤と決断が描かれています。

人類の価値ってなんだ?

『ゲーム・オブ・スローンズ』を手がけた企画・制作総指揮のデイヴィッド・ベニオフ、共同制作者のD.B.ワイス、アレクサンダー・ウーと一緒に、今回のドラマの複雑な点にチームがどうアプローチしたかを語っています。(インタビュー中のネタバレを含む発言は、こちらで上手に削除して書いています!)

脚本を書き始める前にしっかりとした計画を立てました。パンデミック中だったので内容について話し合う時間がたくさんあったからです。小説では人類が存続の危機に直面する中で、人間がどのようにして結束するかというところでは、かなり楽観的な見方を表しているようにと思います。コロナウイルスはたしかに私たち人類の存続の脅威ではありましたが、人類が意味のある方法で一丸となったとは言えません。正直、コロナウイルスで人間はますます分断したように感じています。それが脚本の執筆にも大きく影響しています。

なぜなら、もし人類が滅亡の危機に瀕していることを知ったら、すぐに私たちは「この脅威と戦うためにみんなで力を合わせるぞ!」となるでしょうか? それとも、「そんなこと信じない。陰謀だ。これはアメリカ政府がやっていることだ」とか「イーロン・マスクが仕組んでいることだ」って言う人もいますよね。変な理論がたくさん出まわってくるでしょうし、人類が結束することはできないと思います。だからこそ、人類の価値とは?というのは、本当に良い問いなんだと思います。

ドラマの中のある場面で、Saul役のJovan Adepoが「子どもの数をもう少なくし始めれば、種は400年後に絶滅することもなくなります」と言っていると思うんですが、それはかなり理にかなった考えかなと思います。私は彼の言っていることがわかるような気がします。

さて、ネタバレせずにどんな話か想像できましたでしょうか。『三体』は3月21日からNetflixで公開です。

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