映画『メン・イン・ブラック』の世界は本物だって信じていたのになぁ。
UFO(もしくはUAP)を巡る憶測に、決着がついてしまったかもしれません。アメリカ国防総省(通称ペンタゴン)が調査報告書を公開したんです。
※UAP=未確認空中現象
元高官の暴露に対するアンサー報告書
報告書作成は、元高官のデビッド・グルシュ氏による暴露に端を発しています。覚えていらっしゃるでしょうか? 同氏が、政府は極秘に墜落したUFOを回収/解析していると主張したことを。1940年代から宇宙船の残骸や地球外生物を入手しては、そのテクノロジーを解明する取り組みを行なっていたと発言し大きな話題になったんです。
前代未聞の暴露を受けて、議会は公聴会を開催。立法による徹底調査を求める騒ぎに発展し、報告書の作成が命じられました。
地球外生命体の証拠は見つからなかった
で、報告書の内容を見る限り、グルシュ氏の発言を裏付けするようなものは見つかりませんでした。それどころか、「UFO(UAP)が地球外の技術を示すものは一切なかった」と明記されているのです。
グルシュ氏はかなり自信満々だったのですが……。
みんなUFOを信じすぎている
報告書にはもうひとつ気になることも書かれていました。それは、世間がUFOを巡る陰謀論を信じすぎている、ということ。
グルシュ氏は、政府は極秘でUFOをリバースエンジニアリングしていると主張していましたが、こういった内容はポップカルチャーを介して世間に広まりすぎているために簡単に信じて客観的な判断ができずにいると言及されています。
どうやら、UFO目撃例の大半が単なる新型航空機の試験や極秘の軍事プロジェクトだった可能性が高いのだとか。
グルシュ氏の暴露はこの他にも
グルシュ氏は、ムッソリーニがバチカンと協力してUFO回収していたとか、UFOはタイムトラベラーの証拠かもしれないといった発言もしています。
活動を後押しする信奉者もいる一方で、懐疑的な目で見られることのほうが多いみたいですね。
私個人としては地球外生物やUFOがいると信じていたほうが楽しそうなので、「いないよ! 」と言われてしまうと寂しい。それに、否定されると「やっぱり何か隠そうとしていたりして〜」なんて思ってしまったり。ま、それが報告書に書かれている「客観的な判断ができずにいる」という部分に該当するわけなんですが。
実際のところはどうなんでしょうね。やっぱり何にもないのかな。