どんなプロダクトでもアップデートした製品って気になるもの。さらにまもなく新生活が始まるとなると、それも相まって物欲が湧いてきます。
たとえば、先日発売したOnの「Cloudmonster 2」もアップデートした製品のひとつ。
前作はランニングシーンのみならず、普段使いでもヒットした名作シューズでしたが、今作はさらに見事なアップデートを果たしていました。
走り出すための一足に
新生活を機にランニングを検討しているならば、やっぱり発売したばかりの新製品のシューズを履いて、モチベーションを上げたいところ。さらに、そのシューズが楽しく走れるのであれば自然と習慣化にもつながるでしょう。
そこでイチオシなのがOnの「Cloudmonster 2」。
自分もラン友に誘われて近所を走ったり、レース後のお酒の味を覚えて以来ちょくちょくレースに出たりしているわけですが、毎月、走行距離を決めてストイックに走っているわけではなく、「ファッションランナー」の域を越えていないわけで…。なかなか重い腰を上げられておらず、「習慣化」とはいかないのであります。
そんななかで試走した「Cloudmonster 2」は、日々走ることを意識させてくれる一足でした。一回一回のランでたくさん走るというより、こまめにちょくちょく走らせてくれるシューズです。
カラバリは今回ご提供いただいた「Undyed | Flame」とオールホワイトの「Sand | Frost」に加え、上記の4色を展開。
毎日走るためにはクッション性が大事
試走会で走ったのは3〜4km程度。その後も少し履き慣らしてみたのですが、第一印象のとおり、ほかのランニングシューズに比べて反発性が高く、グイグイと前に引っ張ってくれます。それでいて足への負担が少なく感じました。
もう少し距離を重ねて感じたのはクッション性。距離を延ばしたり、スピードを上げていくと、当然足への負担も増してくるわけですが、あっという間に5kmを過ぎ、ペースを上げても疲労の蓄積が少ないなと。
そのクッション性を一番よく感じられたのが下り坂。アスファルトでスピードも出てくると、それなりに足首やヒザへの振動を感じざるを得ないのですが、ふだんのシューズよりもはるかにクッション性が感じられました。
日々走るためにも、翌日以降に疲れを持ち越さないというのは、一番大事なこと。もちろんケガもしたくないですしね。
忘れもしない8年前に出場した東京マラソンで一番きつかったのは、アスファルトの上を走り続けたときの足への負担です。当時は厚底のランシューはまだそれほど出てきていませんでしたし、知識もありませんでした。当時、「Cloudmonster 2」があったら、もっと楽しく走り切れたかもしれません。
「Cloudmonster 2」で、10km走を終えての感想は、(仕事がら、日々いろんなシューズを履いて走っていますが)ラン後の足回りやヒザへの張り感が気にならなかったこと。なんなら、いつもより少ない疲労感ながら、もう少し距離を延ばしても大丈夫そう!と思えるくらいでした。
わがままランナーにはいいかも
もう少しスペックについて詳しく見ていきましょう。
前述の高いクッション性を生み出しているのが、ブランド史上最大の極厚「CloudTec®」。このソールがもつ高クッションと高反発を実現しています。On最大の特徴であるミッドソールに設けられた「Cloud」パーツは、同シリーズが「monster」と謳うだけあって、高いクッション性がとくに感じられたことです。
「CloudTec®」ソールに採用されたHelion™スーパーフォームは、密度の異なる二層構造からなり、足の前方に配置された上層フォームが高い反発力を維持し、下層部分のフォームではよりソフトなクッション性と衝撃吸収を実現。
また、前作「Cloudmonster」はじめ、Onの全モデルに採用された弾力性のあるプレートSpeedboard®は、より軽量ながら反発性の高いナイロンミックス製のSpeedboard®が搭載されています。
実際に走ってみて、少ない疲労感で距離を走れたのは、こうした推進力があってこそなのでしょう。
「走りたいけど、つらいのはイヤ」
そんなわがままランナーにとって、「Cloudmonster 2」をおすすめしたいです。ついでに言うと、カラバリも豊富でデザインもカッコイイから街履きもできちゃいますよ。
Photo: 山田卓立