脚が文字通り「足引っ張ってる」んだよなぁ…。
そんな感想を持ったのが、Philips(フィリップス)のゲーミングモニター「Evnia 42M2N8900」です。42インチの4K OLEDモニターは、全ゲーマー納得の美しさなのですが…。スタンドが、脚じゃ邪魔なんですよね。
実際使ってみた米Gizmodoのレビューをどうぞ。
デスク上のモニターをエンタメ使いしちゃうって人には、大きなゲーミングモニターいいですよ。Philips Evnia 42M2N8900いいですよ。
Philipsのゲーミングシリーズ「Evnia」は、ゲーム向けモニターやアクセサリを展開していますが、いわゆるゲーマー的なデザインではないのが特徴です。
一方で、スペックはしっかりゲーミング仕様。Evnia 42M2N8900は、4Kリフレッシュレート138Hzで、レスポンスが0.01ミリ秒。ゲーミング機器の代名詞であるRGBライティングも過度にならない程度についてます。Freesync/ G-SYNC対応。OLED画面なので、コントラストや深い黒の美しさは見事です。
個人的には1人暮らしでPCゲームメインの人は、テレビなしで、このモニターでエンタメ完結させてもいいのではと思いますけどね。まぁ、ゲーム以外に何を見るかで話は変わりますけど。
白という新鮮さ
冒頭で述べた、いわゆるゲーミング機器ぽくないのが魅力であり、かつ好みも分かれるところ。ボディの色がオフホワイトなんですね。ゲーミング機器ってほぼ黒ばっかりなので、白になるだけで新鮮味があります。Alienwareも白を取り入れていますが、Evniaはよりスッキリしたデザイン。
脚問題勃発
画面のサイズは大きいことがプラスなのですが、どうしても気になるのが脚。モニターのスタンドが馬鹿でかいんです。画面がデカいからしょうがないんでしょうけど、これはさすがにデスク上でかなり場所をとる…。
サウンドバーとか周辺機器もおきたい人は、そもそもデスクサイズから見直したくなるレベルです。
一方で、スタンドもただデカいだけじゃなく、その分仕事もしていて、モニターの角度調整や回転が可能。
日中はカーテン推奨
箱から出して画面つけた時点ですでに圧倒的な美しさ。ゲームや動画視聴に適したキャリブレーションでエンタメモニターとして申し分ございません。色味でいうと、個人的にはsRGB設定を切ったほうが、色が明るくポップな印象をうけました。
1つ残念なのは明るさ。HDRで最大450 nits、SDRの平均は135 nits。お天気のいい日中にプレイするなら、カーテン閉めたくなりますね。
これ、Philipsだけでなく昨今のゲーミング用OLEDに共通した問題です。画質&性能と天秤にかけるなら、画面の明るさは我慢できるって言われたらそうなんですけど。ゲーマーの部屋はそもそも暗いだろうって想定なのかな。
プレイ感よき!
エンタメ総合的に良しとか言ってますけど、ゲーミングモニターなのでやっぱりゲームしてこそなんですよ。パソコンゲームでもゲーム機(Xbox Series X・PlayStation 5)でも、非常にスムーズに遊べます。もちろん、4K42インチのOLEDモニターなので、それを欲しいと思う人はモニター以外のゲーム機器もそれなりのものだろうという前提はありますけどね。『Last of US 2 Remastered』のNo Returnモードをプレイしたんですが、忘れられないくらいよかった!
明るさの不満は前述した通りなものの、それでも色のポップさ、鮮明さは素晴らしいです。『Ghost of Tsushima』も『フォートナイト』も、色が飛ぶことも歪むこともなく、まさにベストな色、かつスピーディにプレイできました。これ、OLEDじゃないモニターだと難しいかと思います。
なによりいいのが、黒! 『Last of US 2 Remastered』のようなホラー系ゲームだと、黒の美しさはゲームの雰囲気にとって非常に重要です。
光のエンタメ「Ambiglow」
ゲーミングモニターとして、画質の設定オプションが多いとか、OSDジョイスティック or リモートどちらでも操作できるとかいろいろありますが、特筆したいのはPhilipsのテレビにも搭載されている「Ambiglow」テクノロジー。ライティングで周辺の雰囲気を変え、よりコンテンツへの没入感を高めるものです。
Evnia 42M2N8900は、このためのライトがモニター背面に仕込まれており、コンテンツの色に合わせて自動で光を変えてくれます。例えば、『フォートナイト』の雪原シーンでは、ブルーがかった白に光って雰囲気作りをしてくれました。
そのほか
10ワットのスピーカーはちょっと耳にきつめで、可能ならサウンドバー使った方がいいかも。
USB 3.0ポートが4つ、別で電源用としてUSB-Cあり。なので、仕事用のMacbook Proと繋いでセカンドモニター的な使い方もできます。ポートの数は多めですが、正直、ポートに十分という概念はない気がするので、あればあるだけいい。
総評
大きすぎない、大きめOLEDモニターを求めている人には最適。スピーディで色もよし。
問題は価格です。1400ドル(約21万円。日本では価格未発表)を安いと感じるか、高いと感じるか。正直、48インチのOLEDモニターでも、もっと安いのはあります。が、デザインやパフォーマンスを重視するなら、この高価格も許容できるかな。