富士フィルムが発表した、コンパクトデジタルカメラの新モデル「X100VI」。
3月下旬発売、市場想定価格は28万円強の高級コンデジです。
前モデルであるFUJIFILM X100Vから3年強。カメラ好きなガジェットファンには待望の新モデルと言っていいでしょう。カメラを、写真を撮るということを、シンプルに楽しめるカメラです。
2010年スタートのレンズ一体型カメラ、コンデジX100シリーズ。今回で6代目となるX100VIの注目は、X100シリーズ初のボディ内手ブレ補正搭載と、フラッグシップモデルにも採用されている最新センサ、約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」が搭載されていること。
米Gizmodoが、短時間ではあるものの発売前に実機に触るチャンスがありました。以下、触ってみた感想は好感触ですよ。
アップデートされたスペック・機能
2020年リリースのX10Vの画素数が26.1MPだったことを思えば、新モデルとなるX100VIの40.2MPは大きなサイズアップ。まずここが大きなアピールポイントですね。
次に、手ブレ補正。5軸・最大6段のボディ内手ブレ補正機能(IBIS)が搭載されており、感謝しかありません。レンズは23mm(F値2.0)のままですが、常用感度がISO125までアップ(X100VではISO125拡張感度だった)。また、高速画像処理エンジンX-Processor 5も採用。
今年っぽいAI機能としては、AIによる被写体検出オートフォーカスを搭載。鳥や車、飛行機など動くものをAIが検出し、撮影を補助します。ちなみに、被写体によって検出設定を変更する必要はあり。
動画撮影は4Kで60FPS。6.2K動画なら最大30FPS。「フィルムシミュレーション」機能を使えば、フィルムカメラ並の色やトーンを加えることができます。
触るのが楽しくなるカメラ
スペックや機能はさておき、実際に触ってみて感じたのは、触るのが楽しい触りたくなるカメラだということ。スマホではなくカメラで写真を撮る楽しさをヒシヒシと感じることができます。
2月という極寒のニューヨークの街をふらついていても、なんだか楽しい。そう思わせてくれるカメラです。高級な趣味ですね、これ。
曇り空のNY、ネオンライトの色がすごく綺麗にでています。
短時間しか触ることができなかったので、自動設定でとにかく目についたもの(『トランスフォーマー』のサウンドウェーブとか…)を撮ってみました。
短時間のハンズオンで今回ありがたかったのは、X100VIとうカメラのシンプルさ。受け取ってすぐに使える、わかりやすさがいいです。LCDモニターもティルトするから見やすい。
デザイン
カラバリはシルバーとブラックがありますが、今回触ったのはブラック。
見た目は前身モデルのX100Xとほぼ変わらないと言ってよし。持っているだけでオシャレな気分になる実直なデザインに好印象。コンデジなので、もちろんコンパクトで軽い。首からかけていても大きな負担にはならないかな。機能や設定にダイアル使うのがエモいです。
画質が40MPにアップデートされたことで、SNSに投稿する写真のレベルもあがりそう。X100VIが撮る画像も映えますが、X100VI自体も映えるのがミソ。InstagramやTikTokで、X100VIのハッシュタグ増えそうな予感…。
よりスペシャル感が欲しい人は、富士フィルム創立90周年の限定モデル(世界に1934台のみ)も登場。創業当時のロゴとシリアル番号入りです。こちら、予定価格は35万円強。
奥行きだしてみた。
街路樹に巻かれたライト撮っただけでなんかいい。
見上げてパシャリ。ディティールもしっかり。
もしかして、これ何撮ってもいい感じに仕上がるの?
「欲しくなっちゃうかもなぁ」のショット。
前身モデルはディスコン
FUJIFILM X100VIの発表にともない、現行モデル「FUJIFILM X100V」は販売を終了。
すでに国内の注文受付が停止されていたので、ディスコンの可能性も予想されていましたが、みごと的中。お疲れさまでした。これからは新モデルX100VIでどうぞ。
Source: Fujifilm