7兆ドル…。日本円では1000兆円越え。もし、1000兆円あったら何に使う?って聞かれても、ケタが大きすぎてわかりませんよね。100万円あったらどうする?のほうが楽しく考えられそう。
が、AI業界のトップを走る人は違います。
ChatGPT有するOpenAIのトップ、サル・アルトマン氏は「1000兆円あったらなぁ」ってプランを考えているみたい。
5兆ドルから7兆ドルあれば…っ!
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によれば、サム・アルトマン氏は、5兆ドルから7兆ドル(日本円で約700兆から1000兆円)の資金調達を計画しているといいます。
これ、Appleとマイクロソフトの企業時価総額を足した額よりも大きいので、もちろんテック富裕層にとっても莫大な金額です。
この資金でアルトマン氏が実現したいのは、チップ開発。
高性能チップのコスト高と供給不足
多くの業界が必要とするチップ。中でも高性能のAIチップは、一部企業があればあるだけ欲しがっています。マイクロソフトやAmazonなど、資金もリソースも潤沢な企業はチップを自社製造でまかなうこともできます。が、多くの企業はNvidiaなどのチップメーカーに依存しており、4万ドル(約600万円)超えのNvidia チップH100は常に品薄状態。
世界のAI需要を鑑みて、ついに米政府も介入。アメリカのチップ製造を後押しするため、セミコン関連の研究や開発などに50億ドル(約7500億円)の投資を発表しました。
そこで、アルトマン氏の7兆ドルです。
OpenAIのチップ供給を安定させるために、チップ研究・開発・製造までできたらなと構想中みたい。チップはChatGPTの根幹になるだけでなく、OpenAIの目指すAGIの開発にも必要となります。
すでに要人にアプローチ中?
報道では、アルトマン氏はすでに各所にアプローチ中。アメリカの商務長官やアラブ首長国連邦のセキュリティトップをはじめ、投資家と話をはじめているとか。また、AIチップメーカーとも新たなチップ工場設立などパートナーとして話をもちかけているという話も。
チップ需要の高まりは止まるところを知らず…。チップのあるなしでAI業界進化のスピードは変わっていきます。