運転席の存在がなくなると、一気にSFルックとなっていくのかな。
自動運転、自律運転の流れは自動車だけではなく、重機や農機の世界にも広がっています。その世界を見せてくれたのが、造船からエネルギーまで手広く手掛けているHD Hyundai(現代重工業)。遠隔操作およびAI操作の両方を想定したパワーショベルとブルドーザーのコンセプトモデルを展示していました。
しかし、なんだこのパワーショベル。かっこよすぎないか。
運転席という要素を省いたことで、低重心化。さらに四脚クローラーを備えたことでどんな場所でも着実にトラクションをかけることができるでしょう。スタイリッシュなデザインもあって、重機というかはアーマードコアの世界観を彷彿とさせます。
ブルドーザーは運転席の代わりに周囲を見渡すカメラセンサー部が露出しており、パトレイバーのように少し先の世界をイメージできるもの。広大な地の開発現場で、これらの遠隔操作・AI操作重機が働きまくっているシーン。ぜひともこの眼で見てみたいものです。
遠隔操作用のコントローラーというか、コックピットも展示していました。重機から見たリアルな映像だけではなく、深度センサーを活用した地形表示は、建築テクノロジーの進化を感じさせるものですね。
AIビューのほうは、車体だけではなく作業現場全体を捉えるカメラ映像と、重機の動くルートや工事場所を表示した展示となっており、現場監督目線で理解しやすいものとなっていたのが印象的です。機械だけじゃなく、UIもイノベーションしていく思想がうかがえますね。