ウサギが何でもお手伝い。
OpenAIのチャットボット「ChatGPT」に代表されるように、どんな質問にも答える生成AIはとっても便利。スマートフォンにアプリとして常駐させれば、いつでも持ち運べるようになっています。
世の中には生成AIが当たり前になって人もいるでしょうし、一度経験すれば「チャットボットだけで他の機能は不要だ」と思うようになる人も出てくるでしょう。
コンシェルジュみたいなウサギ
そんな生成AIだけを搭載した携帯機器が、rabbitの「r1」。タッチスクリーンには可愛いウサギがおり、サイドボタンとスクローラー、回転で前後に向けられるカメラを持ったシンプルなデバイスです。
何ができるの?
設立者でCEOのジェシー・リュー氏の説明を見てみましょう。8:50辺りから具体的な例が出てきます。
独自開発の「rabbit os」は「Hey Siri」や「OK Google」のように呼びかける必要はなく、右サイドにあるボタンを押しながら話しかけます。
株価でも映画の出演者でも、質問程度なら「ChatGPT」同様の答えが返ってきますが…こんなのは序の口。
Spotifyと連携させれば自分の好みの音楽をそこから流し、Uberのタクシー手配や宅配ピザも「r1」に話しかけるだけ。荷物の量で大型車を提案したり、人気のメニューを調べて注文がサクっと行なえます。旅行も細かい情報からホテルもレンタカーも調べ、観光や食事の旅程まで考え、現地での翻訳もOKです。
カメラから画像検索も
前後に向けられるカメラ「ラビット・アイ」で撮ったものが何なのか、すぐに調べることもできます。
画像検索から関連した音楽をかけ、冷蔵庫内の食材からヘルシーなメニューを提案するなども、撮影するだけ。エクセル表もカメラで視認し、質問に対する答えをメールで送信するなど、ビジネスでも使えます。
訓練すればどんどん自分色に
「r1」に何かを教えて訓練することも可能。画像生成AI「Midjourney」で生成した画像をを元に、作ってほしい画像をお願いすることもできてしまいます。
セキュリティーも心配なし
スパムユーザーが悪さをすることもなく、連携サービスは直接ログイン画面に行くのでパスワードが漏洩しすることもなく、ユーザーの個人情報を保持することもなし。安全性が高いのも嬉しい点です。
初日で1万台が完売
これだけできてたったの199ドル(約2万9000円)と破格なの上、サブスクは不要。なので発表初日にして1万台が売り切れてしまいました。
When we started building r1, we said internally that we’d be happy if we sold 500 devices on launch day. In 24 hours, we already beat that by 20x!10,000 units on day 1!Second batch available now at https://t.co/R3sOtVWoJ5Expected delivery date is April – May 2024. pic.twitter.com/XqaHqqk36L
— rabbit inc. (@rabbit_hmi) January 10, 2024
お手頃価格でオモチャみたいですが、無限のポテンシャルも感じますもんね。こりゃ売り切れるのも納得です。
一度手にしたら、スマホより使用頻度が高くなる人も多く出てきそう。今後はこのテの次世代デバイスが、どんどん台頭してくる予感がします。
Source: rabbit, YouTube, X via NEW ATLAS, INTERESTING ENGINEERING