今週中に発表されるかも…からの電撃リリース!
テックメディアのThe Informationが、ChatGPTに対抗するGoogle(グーグル)のAI「Gemini」の仮想プレビューを今週中にも行なう予定であると月曜に報じていましたが、アメリカ時間の6日、突如リリースされました。
サム・アルトマンの一件でバタバタだったOpenAIとOpenAIと強い関係をもつMicrosoft(マイクロソフト)が、この騒動で揺れている間にパパーっとリリースして追いついていこうという作戦でしょうか。
開発の遅れを一気に挽回?
GoogleはGeminiの発売をしばらく延期してきましたが、今回は延期なしで本当にリリースしましたね。
Geminiは、現行のBardよりもはるかに強力。発表ではもはや「賢いソフトウェアではなく、相談できる専門家」だと表現されていました。
OpenAIの有料版ChatGPT Plusの新規サインアップが一時停止している間のリリースもタイミングがよかったかもしれません。
開発が遅れているとの見方が強かったのですが、こうしてThe Informationの報道どおり今週、しかも週の真ん中にしっかりリリースされました。
投資家からは、MicrosoftやOpenAIに追いつくためにGeminiをできるだけ早くリリースするように圧力がかかっていたとも言われていますし、このOpenAIのゴタゴタが好機と見て急いだのかもしれませんね。もともと完璧な姿のGeminiの発売は2024年になるだろうと言われていましたから。
Geminiは「Ultra」「Pro」「Nano」処理能力の異なる3つのモデルがあり、ChatGPT-4と同様に画像、音声、テキストのリクエストを同時に処理できるマルチモーダルにも対応。
Deep MindというGeminiを構築している部門のCEOであるDemis Hassabis氏によると、強化学習を使用したシステム上に構築されているため、計画立案および問題解決が可能なAIなのだそうです。詳しい性能を知りたい方は、こちらの記事をぜひ!