イヤホン時代に僕らがヘッドホンを使う理由

いま、ヘッドホン熱が高まって来ています。

それはある日のこと。「いやいや、イヤホンでよくないですか? わざわざ大きいヘッドホンを使う意味ありますか?」 という声が、ギズ編集部でちょっとした波紋を起こしました。

ギズにはイヤホンとヘッドホンを併用している編集部員が多いのですが、この声に「最近ヘッドホンへの注目が高まっているのを感じるし、改めてヘッドホンについて考えてみる価値はありそうだ」と、座談会を開いてみることになりました。

ヘッドホンを選ぶ理由は「もっと良い音」「もっと集中」「ファッション」

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座談会の模様。左からギズ編集部のあみとう、前野、ヤタガイ

──みなさんはイヤホンに対して、ヘッドホンをどう使っていますか?

前野:普段はワイヤレスのイヤホンを使ってるんですけど、有線ヘッドホンをたまに自宅で使っています。

あみとう僕も同じです。自宅のパソコンにヘッドホンを繋げっぱなしにしているので、イヤホンよりも良い音で音楽を聴きたいときや、通話をするときはヘッドホンを使っています。

前野:あとは仕事をするときはヘッドホンですね。ヘッドホンは集中力が上がる感じがあるんですよね。

前野:イヤホンは日常的に着けているから気分転換にならないけど、ヘッドホンは気分が変わる感じがあるんですよね。だから、ギズモードの動画チェックするときもヘッドホンを使っています。

ヤタガイ:私もたまにワイヤレスのヘッドホンを使っているんですけど、イヤホンで耳が疲れちゃった時とか、インタビューの文字起こしみたいな長時間使うときはヘッドホンを選びますね。たしかにヘッドホンのほうが音に没入できる感じがあります。

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ヤタガイ:あとはファッション的に「今日はヘッドホンのほうが可愛いかも」みたい時に着けています。ちょっとストリートっぽいファッションをしてる時とか、首周りが寂しい時とか、ヘッドホンは使い勝手がいいんですよ。

──最近はファッション的にヘッドホンがトレンドアイテムになってる感じがありますよね。

前野:僕もファッションアイテムとしてヘッドホンが気になっていて、ワイヤレスヘッドホンでいいものがないかちょうど探してるところです。

ヤタガイ大きくてインパクトあるものが流行ってるよね。

前野:うん。その上で、色的にはちょっとグレーが入ったようなくすんだカラーが流行っている感じがあって、ここにあるBowers & Wilkinsの「Px7 S2e」のカラバリはまさに今っぽい感じがしますね。

ヤタガイ:すごく今のトレンドを押さえてる感じがありますね。

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「Px7 S2e」のカラーバリエーション。

オーシャン・ブルー(上段左)、アンスラサイト・ブラック(上段右)、フォレスト・グリーン(下段左)、クラウド・グレー(下段右)

「実はヘッドホンのほうがシンプル/ミニマル」説

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ケースに入った「Px7 S2e」。本体カラーに応じた色のケースが付属する

──まとめると、イヤホンに対するヘッドホンの利点は「良い音」「着け心地と気分転換」「ファッション性」という感じですかね。

あみとう:あとは「首にかけられる」だと思います。

前野:?

あみとう:ワイヤレスイヤホンって、持ち歩いてても耳に着けてないシーンはたくさんあるじゃないですか。そういうときにいちいちケースにしまわず、首にかけておきたいんですよ。

前野:なるほど。

あみとう:それと僕は寝るときに怖い話を聞くんですけど……。

ヤタガイ:わかる! 怖い話って声のトーンも落ち着いてるし眠くなるんですよね。

あみとう:そう。で、寝落ちしそうになったらヘッドホンを頭の上にスライドするように外して、そのまま寝たいんです。でも、イヤホンだと、ケースにしまっている間に覚醒しちゃう(笑)。

ヤタガイ:わかります! 私はイヤホンで怖い話を聞いてたとき、ケースにしまわないでその辺に放置してました(笑)。

──TWSイヤホンって左右の本体とケースで3パーツ構成だけど、ヘッドホンは本体1つだけですもんね。

あみとう:しかもイヤホンよりバッテリー持続時間が長いので、これ一つで完結している感じが強いですよね。

ヤタガイ:そうそう、私もワイヤレスヘッドホン使ってますけど、確実にイヤホンよりバッテリー持ちはいいですね。この「Px7 S2e」はバッテリー持続が30時間ですから、数日間は余裕で使えます

あみとう:ヘッドホンは着け心地的にイヤホンより長時間つけられるし。

前野「Px7 S2e」はなんかつけたくなる触り心地ですよね。

ヤタガイ:イヤホンは耳に当たる部分が多くて私はずっとつけてると痛くなるんですよ。でも、この「Px7 S2e」はヘッドホンの中でもイヤーパッドがすごいふわふわな感じがしていいですね。耳を覆ってくれる安心感がある。

前野:ヘッドパッドもイヤーパッドと同じ素材なんですけど、3点で分散させてるから、着け心地がもっとソフトになってていいですね。

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Px7 S2eの設計は、長時間のリスニングでの快適性を重視

肌触り滑らかでソフトな質感の形状記憶フォームを贅沢に使ったイヤーパッドが、心地よいリスニング体験を実現しています。

ハイエンドなのに、親しみやすいヘッドホン。Bowers & Wilkins「Px7S2e」

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──今回Bowers & Wilkinsのヘッドホンを試してもらってますけど、このブランドってどんなイメージありました?

あみとう:「趣味の最上級」みたいな感じですね。

ヤタガイ高級なスピーカーのイメージですよね。あとは名前からしてイギリスっぽいブランドだなと思ってました。

前野:「上品な方々が使うもの」みたいな、これまでは正直「自分からは遠いブランド」ってイメージがありました。でも、実際にこの「Px7 S2e」を使ってみると、すんなりと自分に馴染む感じがありました。

あみとう:わかる。この「Px7 S2e」は「自分が持っていていいもの」って感じがしますよね。

ヤタガイ:高級感はあるんだけど、カラーもトレンド感があるし、ファブリック素材の落ち着いた印象が好きです。ケースも本体に合わせた色になってるのがかわいくていいですね。

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ハウジングののロゴが入っている部分にはアルミニウム、外周はファブリック素材が使われていて、上質なインテリアのような質感

──Bowers & Wilkinsといえば高音質なサウンドで知られるブランドですが、「Px7 S2e」の音質はどうでした?

ヤタガイ感動しました。普段聴いている音と違いすぎて、いつも聴いていた曲なのに「こんな曲だったんだ」って(笑)。ヒップホップとかレゲエみたいなベースが響く曲も良かったし、K-POPや電子音楽の高音もすごくきれいでした。あとは残響をすごい感じられてびっくりしました。

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「Px7 S2e」の内部に使われている大型の40mmドライバー。スピーカーのドライバーと同様の構造になっている

前野:音の広がりをすごい感じますよね。ここに「Px7 S2e」のドライバーがありますけど、本当にスピーカーがそのまま小型化したみたいな感じ。これが耳のすぐ近くで鳴ってるんだから、それは音が良いわけですよね。

ヤタガイ:へぇ~、鼓膜みたい。

前野:鼓膜見たことあるんだ。

ヤタガイ:ないよ。ない。うるせーっ!(笑)

──(笑)。でも、本当に素晴らしい音ですよね。これくらい音が良いと、なんか体にいいことしてる感じがするっていうか。

あみとう:脳が「幸せ〜」って言ってる感じありますよね(笑)。

Px7 S2e」のサウンドの秘密は、ドライブユニットだけではなく、デジタル面にもあります。

それはフラッグシップモデルである「Px8」での知見を基に強化した24 bit DSP(デジタル信号処理エンジン)です。このアナログとデジタル両面でのアプローチにより、これまでのワイヤレスヘッドホンの域を超えた音質を実現しています。

さらにそのサウンドチューニングは数百万円するBowers & Wilkinsのフラッグシップ・スピーカーと同じチームが担当しており、ミュージシャンの意図をそのまま表現する、原音に限りなく忠実な「True Sound」を目指して仕上げられています。

この圧倒的な臨場感と繊細なディテール表現は、ジャンルを問わず高品質な音楽体験を実現しています。

また、QualcommのaptX™ Adaptiveコーデック対応の再生機器ではさらに高音質でワイヤレス再生ができるほか、USB-Cでデバイスと接続した際は48kHz/24bitでの高音質再生が可能となっており、さらにワンランク上のサウンドが楽しめます。

名門だけど、最先端。デジタル部分の機能性にも隙はない

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あみとう今回「Px7 S2e」を触って僕が一番驚いたのは「全部良い」ってことですね。音質やデザイン、プロダクトとしての質感は本当に素晴らしいんですけど、なんとなく「オーディオとしては優秀でも、デジタルガジェットとしては弱いんじゃない?」って思ってたんですよ。だけど、そうじゃなかった。全部良いんですよ。

前野:そうですよね。ブランドイメージ的に「音質全振り」の製品かと思ったんですけど、音質以外もよかったですね。

あみとう:アプリのレイアウトの使いやすさや、デザイン、カラーやフォント選びも良い。音質もデザインもアプリも、全部の体験にBowers& Wilkinsブランドとしての統一感がある感じがしました。

前野:本体のボタン配置も押し間違いが起こりにくいデザインになっていて、すごくいいんですよね。物理ボタンというのも個人的にはすごく好きなポイントです。

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「Px7 S2e」は物理ボタンを採用しており、電源操作も可能です。

Lカップにはクイックアクション・ボタン(アプリで設定可能)、Rカップには電源&ペアリングスイッチ、音量調節ボタン、再生コントロールボタンを搭載しています。

接続端子はUSB Type-C。有線再生時もこのUSB端子を使用します(USB-C – 3.5mmステレオミニプラグケーブル 1.2m、USB-C – USB-Cケーブル 1.2mの2種類のケーブルが付属)。

──他には、オーディオブランドのヘッドホンのノイキャンって「ちょっと前の世代っぽい」ことがあったと思うんですけど、最近はそんなことなくなりましたよね。

あみとう:そうですね、この「Px7 S2e」はノイキャンも良かったです。

前野:すごい自然ですよね。

ヤタガイ:私は今使ってるイヤホンのノイキャンが苦手なんですけど、「Px7 S2e」はとても自然。耳が詰まる感じがしない。

前野:あとはパススルーの聞こえ方も良かったです。

ヤタガイ:世界が開けた感じがするよね。

あみとう:細かいところだと、ノイキャンのON/OFFとパススルーをそれぞれ切り替えたときに鳴る音がわかりやすくていいなと思いました。「あっ、これはノイキャンONの音だな」って直感でわかる音を選んでる感じがありました。そういう細かい配慮があちこちにあっていいと思います。

Px7 S2eはもちろんアクティブ・ノイズキャンセリングに対応。

しっかりとノイズを打ち消しながらも、音楽体験を最優先に不自然なバランスにならないよう調節されている印象を受ける、ナチュラルなチューニングです。

本体には合計6つのマイクが搭載されており、ノイズキャンセリングと通話の両方を高品質で実現しています。

ヘッドホンならではの「選ぶ楽しさ」がある

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フォレスト・グリーンを着用

あみとう:でも、こうやって話してると、本当に欲しくなりますよね(笑)。

前野:僕は今まさにヘッドホンを探している最中なんですけど、正直これは欲しいですね。あまり「ヘッドホンを選ぶポイント」みたいなのは作ってないんですけど、とりあえず「ギズ編集部の人とかぶりたくない」っていうのはあるんですよ(笑)。

ヤタガイ:わかる。ヘッドホンかぶりってなんか嫌だよね。

あみとう:「このヘッドホンは誰が持ってるから……」とか考えるよね。

ヤタガイ:早い者勝ち(笑)。

あみとう:イヤホンは同じものを使ってても気にならないんですけどね。

ヤタガイ :やっぱりヘッドホンはそれくらい存在感があるアイテムってことですよね。でも、「Px7 S2e」はいい感じで人と被らなさそう。知る人ぞ知るすごいブランドっていうところで、むしろドヤれる(笑)。

あみとう:Bowers & Wilkinsってブランドを知らなくても「なにそれ、かっこいいね」ってなるよね。

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アンスラサイト・ブラックを着用
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クラウド・グレーを着用

──みなさんが選ぶとしたらどの色にします?

ヤタガイ:初見ではオーシャン・ブルーがいいなと思ってたんですけど、着けてみたらフォレスト・グリーンもいいですね。ちょっと自分に似合うなって思った(笑)。

あみとう:うん、似合ってる。

ヤタガイ:クラウド・グレーもいいんですよね。だから、私はオーシャン・ブルー、フォレスト・グリーン、クラウド・グレーの3色で迷いたいですね。

前野:僕はクラウド・グレーかオーシャン・ブルーかなー。この青の色味はすごくかわいいと思います。

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オーシャン・ブルー着用

あみとう:僕はアンスラサイト・ブラックかなー。でも、クラウド・グレーとブラックの2色だったら迷わずブラックを選ぶんだけど、こうやって4色並んでいると、なんか無難にブラックを選ぶことへの悔しさがあるんだよね(笑)。

ヤタガイ前野:わかる(笑)。

あみとう:でも、このブラックってちょっと普通の黒じゃないんですよね。

ヤタガイ:鉛筆っぽい、自然な色ですよね。

あみとう:そうそう。じゃあ、やっぱりアンスラサイト・ブラックかなー。

一同:(笑)。

最上級のヘッドホン体験を、スマートな価格で得られる「Px7 S2e」

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ヘッドホンにはヘッドホンにしかない魅力がある。

それがヘッドホン座談会を開いてわかったことでした。

余裕のある設計によるサウンドの優位性、よりゆったりとした着用感長いバッテリーライフといった機能といった具体的な性能面だけでなく、「没入できる」「仕事に集中できる」「ファッショントレンド性」といった感覚的なものまで、その利点は多岐にわたります。

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そして、そんなヘッドホンの魅力をすべてをBowers & Wilkins「Px7 S2eは、非常に高い水準で実現しています。

名門オーディオブランドのサウンド哲学が、最先端のデジタル技術と融合した、オールインワン。実売5万円台と安い品物ではありませんが、フラッグシップ「Px8」の技術をつぎ込みながらもその約半額というプライシング。

そして、これ一つで世界トップクラスの音響体験ができて、仕事にも使えるアイテムだと思えば、非常にスマートな選択と言えると思います。

Source: Bowers & Wilkins
Photo: 照沼健太

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