泉代表「主導権を握りつつある」 – 立憲民主党

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 泉健太代表は18日、高知市で開催された党高知県連の臨時県連大会に出席しました。
 泉代表はあいさつで、先の衆院選で高知1区で武田則夫前衆院議員、2区で広田一前衆院議員が惜敗したことについて「議席を守ることができなかったことは、党本部としても申し訳なく思っている」と述べました。

 党の再生について「立憲民主党は本来、いいものを持っている。私はそれは間違いない。高い行政監視能力と本来持つ政策や理念、これらをもっともっと発揮されれば、有権者の皆さまの理解、共感は広がるはずだ」と話しました。
 国会論戦で自民党の不祥事、政府の問題点を追及することに時間を割かれ、党の目指す社会像など国民に向けたメッセージの発信が実は弱くなっていたのではないかとし、これからは「正すべきところは正し、追及すべきところは追及し、その一方で、立憲民主党の考え方をしっかり国民の皆さまにお伝えをしていきたい。そうすることによって、今の自民党ではない選択肢であることを国民の皆さまにご理解をいただきたい」と表明しました。

 18歳以下への10万円給付に係るクーポン券について「立憲民主党の議員がまず最初に予算委員会の理事懇でクーポンに分けることによって967億円の追加経費がかかるのではないかと指摘し、全てはここから始まった」とし、その後の国会審議を通じて、ついに岸田政権の方針を変えさせることができたことを紹介しました。泉代表は、「これはまさに、短い国会会期の中でも、われわれが言っている『政策立案能力』が発揮された瞬間」だったと強調しました。

 さらに、文書文通費改革の3点セット(日割り、国庫返納、使途の報告)を盛り込んだ立憲民主党の議員立法に維新の会と国民民主党が乗ったこと、令和3年度補正予算への立憲民主党の組み替え案に共産党が賛成したことを上げ、党の新執行部が立ち上がって間もない中、「すでに政策の主導権を握りつつある。さまざまな野党から共感を呼ぶ取組が始まっている」と語りました。

 参院選に向けて「多くの有権者の皆さまに信頼される、中間層、無党派の皆さまが魅力を感じる政策をこれから打ち出してまいりたい」と話し、「地域、そして国政に一体となって反転攻勢をしていきたいという気持ちだ。どうか皆さん、一緒になって頑張ってまいりましょう」呼びかけました。

 泉代表は、大会終了後に記者団の取材に応じました。
 拉致被害者家族会の前会長、飯塚繁雄さんが同日亡くなったことについて「心からご冥福をお祈りする」と弔意を示しました。一刻も早い解決が必要だとし、「前提条件なしでということを国会で繰り返すだけでは進展が見らない。岸田政権には、あらゆる手法を使って北朝鮮側からの反応を得るというところからまず始めていただきたい」と述べました。

 文書交通費に関する法改正の進展について問われると「野党各党が具体的な提案をしている中で、やろうと思えばできる、それが文書交通費改革だと思う。自民党が後ろ向きであることは、国民の民意に背くものだと思うので、会期がいくら短くても、速やかにこの3点セットの実現ということを自民党には求めたい」と話しました。

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