発想はすごいけど傷とか大丈夫?
Galaxy Z Fold 5などの折りたたみスマートフォンって、一般的には画面を内側に折って、硬い筐体でデバイスを衝撃や傷や汚れから保護しますよね。しかしその常識の逆を行くのが中国HONORが作った「荣耀V Purse」です。
スマホをファッションにする
「荣耀V Purse」は、逆転の発想で画面の美しいグラフィックを外に向かって魅せる折りたたみスマートフォン。
チェーンを使って手から下げれば、ファッショナブルなパースバッグやハンドバッグと見紛うほどです。スマホ自体がファッション・アイテムになります。
メタリックな質感やモフモフの毛並みの装飾に見えるのはすべてディスプレイによるもの。その時の気分でデザインが変えられるのが最大の特徴です。しかも揺れたりタッチで動くインタラクティヴ性もあったりして、SF映画にでも出てきそうです。
パースバッグと同様の開閉感
ディスプレイは7.71インチで2K画質のフレキシブルOLED とのこと。
開くと画面の薄さは4.3mmで、閉じると8.6mm。中には厚さ1.2mmのスーパースプリングと極小ギアを使った「バタフライ・ウィング・ヒンジ」で開閉するようになっています。
またクラッチバッグのようにカチっと音がする留め金が使われているため、開閉操作もパースやバッグと同じです。出し入れするのは化粧品や財布ではなく、デジタルなデータだけなんですけどね。
ドイツでお披露目
ベルリンで行われた家電見本市「IFA23」では、このように発表されました。
大画面でも214gの軽さで、持ち歩いてもストレス知らず。しかし持っている間ずっと画面が起動していることになりますが、電池の持ちが心配です。
電池はふたつ合わせて4,500mAhで、名刺くらいのサイズ感なのだとか。従来型より360%多い容量を持っており、最大8.7 時間の動画再生、10.6時間のページ閲覧、ストリーミングで16時間の音楽再生ができます。待ち受けだけなら丸1日余裕そうですね。
ぶつけて割らない自信がある人に
発売は9月19日より、16GB+256GBモデルが5,999人民元(約12万5100円)。カラバリはカメリア・ゴールド、グレイシャー・ブルー、エレガント・ブラックがありますが、画面に映し出すグラフィックで印象が全く違うものになりますね。
画面はSGS認証で5つ星の耐衝撃性だそうですが、スマホユーザーとしては傷や汚れ、落としてバキバキにしたくありませんよね。持つのにちょっと勇気が必要かもしれません。
Source: YouTube, Instagram, HONOR (1, 2) via MIKE SHOUTS