お手頃モデル(だが妥協はしない)です。
ドイツの老舗オーディオブランド・ゼンハイザーから、新しいワイヤレスヘッドホン「ACCENTUM Wireless(アクセンタム ワイヤレス)」が発表されました。店頭想定価格は2万9920円。
「ゼンハイザーにしてはお安くない?」と、僕は思ったのです。というのも、現在のフラッグシップにあたるワイヤレスヘッドホン「MOMENTUM 4 Wireless」は、5万4500円。
今回登場した「ACCENTUM Wireless」は、MOMENTUMの傍流となる新しいシリーズにあたります。お手頃な価格ながらゼンハイザーらしい高品質なサウンドを体験できる、買いやすいモデルになりそうですよ!
ノイキャンONでも50時間もつロングバッテリー
新開発した37mmのトランスデューサー(ドライバー)を搭載。「MOMENTUM 4 Wireless」が42mmのトランスデューサーだったので、少しサイズダウンしました。音の違い、気になるねぇ。
大きな特徴は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)がONでも最大50時間もつロングバッテリーです。振動板の動きを効率化することで実現できたんだとか。毎日1〜2時間使うくらいなら、充電は月に1回でOK。
あと、デザインがかなりスッキリしてる。装着感も軽そうだし、普段使いのヘッドホンとしては良いサイズ感な気がしますぜ。
欲しい機能はしっかり完備
コーデックはSBC、AAC、aptX HD。最大48kHz/24bitのハイレゾ音質に対応します。音質に定評のあるゼンハイザーらしいこだわり。
ノイズキャンセリングはハイブリッド式で、風切り音の軽減や外音取り込みにも対応。嬉しい人には嬉しい、物理ボタンを採用。
「MOMENTUM 4 Wireless」にあったサウンドパーソナライズ機能や、電源のオートON/OFF機能などの細かい要素は省かれています。このあたりは使用感に関わる部分ともいえるので、音質的な妥協は最小限と言っていいでしょう。
「これで良い」って人、いるわ
「ワイヤレスヘッドホンに5万は厳しいけど、音質は求めたい」な人って多いと思うんですよ。そんな人のちょうど良い受け皿が、今回の「ACCENTUM Wireless」なんじゃないかなと。
だってさ、3万と5万の音の違いってなると、もはや自分が納得するかどうかのレベルじゃない? 「こっちで充分」って人はいると思うし、細かい部分の使用感もそんなに違いはないんじゃないかな(よくよく考えると3万でも安くはない部類だけどね…)。
「ACCENTUM Wireless」は、ブラックが2023年11月上旬に、ホワイトが2023〜4年の冬に発売予定。高音質をお手軽に味わえる、ゼンハイザーの売れ筋モデルとなりそうな予感です。
Source: ゼンハイザー