梅雨シーズンもほぼ明け、これから夏到来!
だけど、やっぱり心配なのはゲリラ豪雨ですよね。このごろは、ゲリラ豪雨などの急な雨が日常茶飯事。朝だろうが、昼だろうが、夜だろうが、初夏だろうが、真夏だろうが、おかまいなしにドバーっと降ってきます、ザーではなく。古き良き昔の、「夏の終わりを告げる夕立」なんて言葉も、すでに死語に近いのかもしれませんね。
そんなわけで近年は、晴れていても折りたたみ傘を持ち歩くことが日常となりつつあります。かくいうボクも、外出時には常に折りたたみ傘をカバンの中に忍ばせておくタイプ。
ということで今回は、ユニークな折り畳み傘をピックアップします。
壊れたら直す。それがニュースタンダート
今回、ボクが紹介するのはTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の「Module Umbrella(モジュールアンブレラ)」です。
この「Module Umbrella」は、破損した際に自分でパーツの交換が可能なんです。
骨や生地、中棒など、破損が多いとされる箇所に対してスペアパーツが別売りで用意されているので、壊れた部分のパーツさえ交換すれば、また使用できるという素晴らしい傘。
壊れたとしても傘自体を廃棄せず、長く使用することが可能なんです。
いくら「壊れにくい」と売り文句で謳っていても、使っていれば何かしら、どこかしらが壊れてしまうというのが傘というもの。
最近の豪雨は強風も相まって、ギャグ漫画なみに傘がウラッ返しになってしまうことも珍しくありません。
気がつくと、骨の部分が折れたり、傘の生地が破れたりして、結局、買ったばかりの傘なのに買い直すなんてこともしばしば。壊れたなら、その部分を交換すればいいというこの傘のコンセプト、ニュースタンダードとして定着してほしい考え方です。
優れた強度、軽量性、機能性
いくら自分で直せるからといっても、そもそもの強度がなければ傘としての意味はありませんよね。
あとは、やはり軽量性。
折りたたみ傘は、カバンの中に入れて持ち歩くということもあり、カバンにプラスで傘の重量がかかってしまいます。それならより軽い方が良いに決まっています。
そこで、この「Module Umbrella」。
本体の素材にはアルミとFRP(繊維強化プラスチック)を採用し、強度とともに軽量性も追求。生地には40D ジオリップストップリサイクルナイロンを使用し、環境にも配慮しながら、耐久性も実現。
傘をまとめるバンドも、さしたときに生地側にマジックテープで止められるようになっているので、風に振られてピラピラすることもありません。
中棒の部分には、THE NORTH FACEのモットーである「NEVER STOP EXPLORING(冒険することをやめるな)」の文字がプリントされており、さすたびにココロを揺さぶられます。
そして、ハンドル部分には、だれもが無くしがちなあの傘袋が収納可能になっています。
また、付属のストラップでバッグの持ち手などに引っ掛けることも。
ちなみに、パーツ交換時の組み立ても思ったよりも簡単で、慣れれば5分程度で完了しちゃいます。
捨て傘大国、ニッポン
近年の傘事情によれば、日本における洋傘の消費量は年間1億2~3千万本程度だとか。そのうちビニール傘は年間約8,000万本も消費されているそう。
雨の日に電車に乗ると、手すりに掛け忘れられたビニール傘をよく見ますよね。忘れたのか、捨てられたのかは不明ですが。
また、雨の次の日なんかには、ボロンクソンに壊れた傘が路上に捨てられていることも。さらに、ガムテープでぐるぐる巻きにされた束のビニール傘が、ゴミ捨て場にそっと置かれている姿もちらほら。中には新品に近いまだ全然使えそうなものまで入っているのを目にすることも多いです。
それって全然サステナブルじゃないですよね。
物への愛着を大切にしたい
最近では、駅構内などに配置された傘のシェアリングサービスなんかも浸透しつつあります。
それはそれでいいのですが、自分が持つ物に愛着がないというのも、なんとなく残念な気持ちもあったり。
そんな中、新しく生まれたのがこの「Module Umbrella」です。
THE NORTH FACEのロングユースなモノ作りの姿勢が示した折りたたみ傘のニュースタンダード。
完成品の傘を買うもよし。すべてのパーツをバラバラに購入して、プラモデル並みに組み立てるところから始めてもよし。そんなところはDIY精神もくすぐります。
ナニかと修理好きなボクとしても、この「Module Umbrella」はたまらないアイテムです。
※価格など表示内容は執筆時点のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
Photo: カネコヒデシ
Source: GOLDWIN