新Twitter風SNS「Bluesky」の招待コードが高値取引中

GIZMODO

一部の人にとっては懐かしい光景かも…。

ジャック・ドーシー氏のTwitterオルタナティブな新SNSと言う表現、なんだかむず痒いですね。だって、ドーシー氏はTwitterの共同創業者の1人ですから。

ドーシー氏は2021年にTwitter CEOを辞任、最近はイーロン・マスク氏による買収は過ちだと発言していました。そんなドーシー氏が、新たにスタートさせたのが分散型SNSのBluesky

現在はまだベータ版の招待制なのですが、なんとこの招待コードがネットオークションでなかなかの高値で取引されています。

相場は3万円から4万円

Blueskyのアーリーユーザーは、2週間に一度招待コードを1つ付与されます。これを誰かに渡してジワジワとユーザー数を増やしつつ、ベータテストしているのがBlueskyの現状。

Blueskyをいち早く試したい人は、誰か招待コードを持っている人を探し、ちょうだいちょうだい! とおねだりするほかありません。が、これ、お金で解決しようと思えばできちゃう。ネットオークションサイトのeBayに、招待コードが出品されているからです。

eBayで「Bluesky Invitation」検索してみると、確かにいくつかありますね。ほとんどが100ドル超えで、相場的には数百ドルというところ。日本円では3万円から4万円ほど。

中には、一攫千金を狙った今すぐ落札93万円という強気の出品もあります。オークション出品をいち早く報じたTechCrunchが確認した時点では、落札で売買制約済みが41件あったということです。

出品者に突撃取材!

実際にBluesky招待コードを出品したという、ミズーリ州在住のSansonettiさんに米Gizmodoが取材しました。

いわく

Bluskyに一番乗りしたとき、これはとてもラッキーなチャンスが回ってきたと思ったんです。(Sansonettiさん在住の)カンザスシティ市長が知り合いなので、招待コードいる? ってメールしたら、すぐに欲しいと連絡がきました。

それで、やっぱり招待コードは貴重だなと思ったんです。アプリが日々スピーディに成長する一方、運営チームはまだ小さいので、これは弱点をつけると考えました。

とのこと。

Wetware Recordsを経営するSansonettiさんとしては、招待コードを売るという行為は自分のパンクロック精神に反するという葛藤があったそう。

ただ、歯医者通院代と車の修理費用という問題には逆らえず、お金を稼ぐ必要があり現実的な選択肢をとることにしたといいます。

今の経済状況じゃパンクロックの精神でやっていける人なんていないと思います。

米Gizmodoが取材した別の出品者(匿名希望)は20年前を思い出したといいます。これ、わかる人にはわかると思うのですが、G Mailはサービススタート時は招待制だったんです。

あのとき、招待できる側の人には確かにパワーがありました。G Mailをすでに使えている友人に招待してもらう代わりにランチをご馳走したなんて思い出がある人もいるはず。

匿名希望さんもあの時を思い出してBlueskyコードも出品したのだとか。

20年くらい前、eBayでGメールの招待コードを落札したことがあったんです。それで、今回も同じことができるんじゃないかなと。

サイトを見たら、案の定コードが売りにでていてやっぱりそうか! って。ちなみに、ちゃんと友人知人にコードいるかどうか先に聞いてからのオークションですから。みんないらないと言うから売ることにしたんです。

毒がなくて楽しい

Blueskyの一般的な知名度はまだ低く、アーリーアダプターですでに使っている人からしたら、古き良きTwitterみたいでコミュニティに毒がなく楽しいのだそう

オークションで招待コードが販売されることに対して、今回米Gizmodoが取材したユーザーの中には、「言動を監視していちゃもんつけるようなヤツが金の力ではいってきたら嫌だ」という声もありました。

マスク氏の買収語、Twitterは不安定な状態が続いています。公式ブルーマークをめぐる騒動はもちろん、メディアが社に対して質問を投げてもうんちの絵文字が返ってくるだけですし、身を引く個人ユーザー、企業・自治体アカウントも多く、いつ何がどうなるのかわからないという不安がつきものになってしまっています。

この流れの中、Blueskyは新Twitterとなるのか…。招待コードの価格から、期待は低くないとは思いますけれど。

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