音楽プロデューサーの松尾潔氏が2023年7月、芸能プロダクション「スマイルカンパニー」との業務委託契約終了を報告したことに絡み、20年9月30日付「デイリー新潮」で報じられた、同事務所に所属していた女性歌手のELISAさんが当時のマネージャーからセクシャル・ハラスメント(セクハラ)を受けたと告発した記事がSNSで再注目を集めている。
「松尾氏との協議の上、合意により終了することとなったものです」
ことの発端は、松尾氏が23年7月1日に「15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました」とツイッターで報告したことだ。終了した理由について「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です」と続け、同事務所に所属するミュージシャンの山下達郎さんも事務所の方針に賛成したと明かした。
スマイルカンパニー側は7月5日、公式サイトで「この度、スマイルカンパニーと業務提携をしておりました松尾潔氏と松尾潔事務所との業務委託契約が本年6月30日をもって双方の合意により終了しましたことをお知らせ致します」と発表。松尾氏がツイッターで山下さんの名前を出したことにも触れながら「今回の契約解除は、松尾氏によるこれまでの社内外での言動等に鑑み、弊社代表である私自身の判断により、松尾氏との協議の上、合意により終了することとなったものです」と説明した。
山下さんも9日、ラジオ番組「山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック」(TOKYO FM)で、「ジャニー喜多川氏の性加害問題に対して憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません」などと指摘した。