弾薬の火薬量を間違えてライフルが爆発してしまう様子を18万7000fpsの超スローモーションで撮影すると驚きの結果に

GIGAZINE
2023年04月04日 17時00分
動画



さまざまな現象をスローモーションで撮影しているYouTubeチャンネルのThe Slow Mo Guysが、銃器系YouTubeチャンネルのKentucky Ballisticsとコラボして、「ライフルが爆発する様子をスローモーションで撮影した映像」を公開しました。

Gun Exploding at 187,000fps Ft @KentuckyBallistics – The Slow Mo Guys – YouTube
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画面に映っているのはThe Slow Mo Guysの2人。


今回はKentucky Ballisticsを運営する銃器系YouTuberのスコットさんとコラボして、「ライフルが爆発する様子」を撮影していきます。


銃やライフルを撃つ際に銃弾が意図せず爆発してしまう現象は俗に暴発とも呼ばれますが、正確に言えば暴発は「意図せず銃弾が発射される現象」のことであり、銃弾が正常に発射されずに爆発することは腔発と言います。拳銃やライフルを持った状態で腔発が起きれば大けがは免れず、腔発は銃器を扱う人々が最も恐れている事故の1つです。銃器の扱いには慣れているスコットさんも、2021年4月にライフルメーカー・Serbuの対物ライフルであるRn-50が腔発して大けがを負いました


そこで今回はスコットさんの監修の下、あえて銃弾に詰め込む火薬の量を増やしてライフルを爆発させ、その様子をスローモーション映像で撮影することにしました。スコットさんは事故以来、さまざまな銃器を爆発させる実験を行ってきたそうです。


まず最初に爆発させるのは、アメリカ軍にも配備された小口径自動小銃の「AR-15」です。


銃弾に規定量以上の火薬を詰め込むことで爆発させるとのこと。


また、今回は確実に爆発させるため、銃身に障害物を詰めて銃弾が発射されないようにしています。


実際に、火薬不足などの不良がある銃弾が銃身に詰まってしまい、それに気づかず次の弾を発射して爆発する事故が起こっているとのこと。


今回の撮影には、ハイスピードカメラのPhantom TMX 7510を使用します。もちろん爆発させる銃からはかなりの距離を取り、引き金も遠隔操作で引くとのこと。


銃をセッティングし、引き金にロープを引っかけます。


引き金を引くと共に銃が爆発し、パーツがバラバラに砕け散りました。


砕けた銃の一部は数メートル離れた場所まで飛んでいました。


銃身は完全に断裂し、前半分ほどが無残に転がっています。


スコットさんによると、ちょうどこの付近で銃弾が爆発したと推測できるとのこと。


引き金はまだ動作するようです。


全員で撮影した動画を見てみることにします。


1000fps(秒間1000フレーム)で再生すると、爆発と共に銃身が吹き飛んでいく様子が見て取れます。


ズームで見るとこんな感じ。


続いて、8万2000fpsで再生してみます。


まずは銃身の根本付近で爆発が発生。


爆発は下部に伝わり、マガジンが吹き飛ばされます。


そして銃全体がバラバラに砕け散りました。


続いて実験するのは、.300ウィンチェスター・ショート・マグナムを装塡(そうてん)したレミントンボルトアクションライフルです。


セッティングして引き金にロープを引っかけます。


引き金を引くと爆発し、パーツが跡形もなく吹っ飛びました。


爆発の直後、ものすごい勢いで地面にパーツがぶつかっているのがわかります。


あちこちに小さくなったライフルの一部が落ちていました。


早速爆発時の映像を見てみることに。


1000fpsでも爆発時に炎が吹き出しているのがはっきりわかります。


よく見ると、先端部からガスのようなものが噴出しているのも確認できました。障害物があるため銃弾は発射されませんでしたが、爆発の衝撃で隙間からガスが漏れたのではないかとのこと。


続いて18万7000fpsでのスローモーション映像。


爆発。


炎が吹き出して中央部の部品が粉々に砕けます。


炎はかなり広範囲に広がっていた模様。


中央部はこんな感じになっていました。


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