米連邦取引委員会(FTC)が、フェイクレビューなど消費者を欺く行為を禁止する新しいルールを提案している。
同委員会は現在もフェイクレビューの取り締まりを行っているが、民事罰の権限がない現在の状況下では焼け石に水といった状況であり、立法案公告(NPRM)として提案を行うことにより、将来的な執行権限の強化につなげたいとしている。具体例として挙げられているのは、フェイクレビューや存在しないユーザーの声の投稿、報酬またはインセンティブを伴うレビュー、身元を隠した従業員およびその親族によるレビュー、第三者を装ったレビューサイトの運営、否定的なレビューへの不当な脅迫、偽のフォロワーなど誤った指標の販売など、考えうるあらゆる範囲に渡っており、本気ぶりがうかがえる。特に最近は人ではなくAIによるフェイクレビューが爆発的に増加しつつあることから、これらはまさに急務と言ってよく、今後の展開に注目だ。