メタバース活用の移住相談窓口をCTCが提供開始、奈良県宇陀市が2月23日のイベントに採用 

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 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、メタバースを活用したバーチャル空間での移住相談窓口を地方自治体向けに提供開始した。提供期間中に奈良県宇陀市が利用し、2月23日に移住イベントを実施する。

 今回、CTCが同窓口を提供するのは、2月1日から3月10日まで。メタバースの展示会場に地域の実際の風景画や動画を持ち込み、臨場感のある空間を作って説明することで、地域の特色をより効果的に伝えられるという。メタバースの構築には、monoAI technology株式会社の「XR CLOUD」を採用している。

 宇陀市の移住イベント「第2回先輩移住者QQQのQ」は、14時~15時30分に昼の部、19時~20時30分に夜の部を実施。同市地域振興課の職員や先輩移住者と交流や相談ができる。すでに移住している人の参加も可能だという。参加には事前の申し込みが必要で、定員は80人。

宇陀市の移住イベント告知ページより

 テレワークの普及により暮らし方や働き方に対する意識の多様化が進み、地方自治体では移住を促進する動きがある。しかし、電話やウェブサイトだけでは最新情報や臨場感のある街の様子が伝えられないため、新たなコミュニケーション方法としてメタバースを開設したと、CTCでは説明している。

 参加者は、顔や服装を自由に選んだアバターを作成可能。AIの代理応答機能を持つアバターも利用可能で、参加者が多くなっても説明員を増やさずに対応することも可能だとしている。

 展示ブースとしてのメタバースの提供に加えて、CTCでは、イベントの開催支援やPC操作に関するヘルプデスク、ユーザーの行動分析などのトータルサポートを提供するとしている。

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