日々、いろいろな飲食店を食べ歩く私(佐藤)だが、ラーメンに関してはかなり疎(うと)い。これじゃイカン! 何事においても好き嫌いはよくない。ってことで、最近のラーメン屋事情を把握するために、2023年6月20日にオープンしたばかりの「ラーメンデニーロ」に行ってみた。
排骨(パーコー)担々麺専門店のこのお店を利用してみたら驚きの連続! 近頃のお店はこんな風になってんだね。なかでも、デザートの生プリンアイスの出来栄えにビックリ! ラーメン屋でもデザートでここまでやるのか!!
・サーモンカツのお店の仲間
お店は渋谷区千駄ヶ谷にある。といっても、立地的にはほぼ新宿。少し歩くと渋谷と新宿の区境があり、JR新宿駅の新南口もしくは東南口から歩いて約5分のところだ。
お店の運営元は「株式会社ココロオドル」だ。うん? その会社名、聞いたことがあるな。そういえば、以前紹介したとろサーモンレアカツ丼の店「シーフードバー・エルミタージュ」と同じ系列の店だった。
さて、昼時に到着すると行列! まだ開店から1週間程度しか経っていないのに、すでにしっかりとお客さんをつかんでいるようだ。
メニューはこちら。で、券売機で食券を購入して、列の最後尾へ。しばし入店まで待つ……。
私が選んだのは、「PA-KOH・D・担々麺」(税込1380円)と「ラードライス」(税込780円)。それに「生プリンアイス プリン味」(税込380円)である。今時のラーメン屋はアイスまで自前で作るのか!? すごい時代になったなあ。
・看板商品のパーコー麵
10分くらい待った後に入店。入るとまずおしぼり・水・紙エプロンをセルフで取る。そして食券を渡して席につくと、最初に出てきたのがコレだ。何かわかる? コレは青汁です。食べた後に飲むと口の中がさわやかになるそうだ。いきなり青汁が出てくるとは!?
次にすげえの来た!! これがラードライスである。普通サイズのお茶碗にあふれ返るほど具材が乗ってる。
そしてメインディッシュのパーコー麺です。これまたスゴイな。丼からフライド麺が飛び出している。なんだか豪勢な昼飯になったなあ~。
まずはパーコー麺から行くとしよう。さてこれは……、どこから手をつけたら良いのか。やっぱりパーコーをなんとかしないと、麺に手が出ないよな。
……と、その前にまずはスープ。今回は小辛を選んだんだけど、辛いモノが苦手な私でもいけるかな? 軽くすすってみると……、たしかにピリリとはするものの、耐えられない辛さではない。しっかり混ぜると沈殿した練りごまが浮上してきて、味がマイルドになった。このくらいなら辛いモノが苦手な人も平気かも。
麺はもっちりとした中太麺。ズルリとすすり上げると、麺にスープがよく絡む。ストレート麺ではなく、やや縮れた麺を使用することで、麺との絡みをよくしているようだ。
パーコーはカリカリ食感で、ドロリとしたスープとの味の対比が心地よい。
揚げ麺もまた、食感に変化を与える面白い食材だ。あえてスープに浸してやわらかくして食べるのもいいね。
ここらでラードライスにも箸をつけておこう。てっぺんの肉塊は箸で割けるほどやわらかい。ラードを交えたライスはかなり脂っこいのだが、付け合わせの漬物とネギの酸味が中和してくれるので、意外にもサッパリとした印象を受ける。
・デザートもしっかり
パーコー麺もラードアイスもなかなかのインパクトだったのだが、それにも増して驚きだったのは生プリンアイスだ。アルミのカップに棒がぶっ刺さった状態で出てきたぞ。
手で軽く握って温めて、棒ごと引っこ抜くそうだ。
お! 周りが溶けてきたみたい。どれ、抜いてみよう。
おお~!! こりゃ美味そう! カップの底に敷かれたカラメルソースがイイ感じに溶けている。
改めて考えると、ここはラーメン屋だ。デザートに期待する類の店ではない。だが、このアイスはラーメンのオマケではなく、しっかりと手を加えた一品である。こういう意外なサプライズはうれしいよね。主役ではない商品でも、手を抜かずにちゃんと作っているところに好感が持てる。
ちなみに、名前に「生」とついているけど、どの辺が生なのかはわからなかった。多分焼いて仕上げていないので、「生」なんだと思う。味は忠実にプリンの味を再現できており、直後のデザートとしてはかなり優秀。とくに濃厚な担々麵の味に食べるから、甘さが際立って感じられたぞ。
ということで、近頃のラーメン屋の事情を詳しく把握することができた。お近の方はぜひ1度ご利用頂きたい。このほかのメニューも魅力的だぞ~!
・今回訪問した店舗の情報
店名 ラーメンデニーロ
住所 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-5 GSハイム新宿南口 1F
時間 11:30~22:00 土日祝11:15~22:00
定休日 なし(不定休)
参考リンク:株式会社ココロオドル
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24