その質問、めちゃくちゃアウト。
ビル・ゲイツの個人資産運用事務所の採用面接で、女性の面接の際「お金のためにダンスをしたことがあるか」「不倫をしたことはあるか」「好きなポルノの種類」「性病はあるか」など、とんでもなく不適切で性的な質問がされていたことが米ウォール・ストリート・ジャーナル紙に報じられています。
人格テストとしてもアウトな質問
こういった質問の意図として、事務所で働くことになった場合、ビル・ゲイツのことをメディアに売る可能性がある人材かどうかを推し量るためとの伝えられているのですが…うーんって感じですよね。
あと男性で面接を受けた人が同じ質問をされていたかどうかは不明だそうです。ビル・ゲイツの広報は、採用試験やバックグラウンドチェックはすべて委託業者に任せているとのこと。
ただ、こういった質問は許されるものではなく、委託業者がビル・ゲイツ事務所との契約違反だとウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対してコメントしています。
委託業者は否定
面接を受けた女性たちは、女性にだけこういった質問をしていて、法律違反だと話す一方、面接を委託された業者Concentric AdvisorsのCEOであるMike LeFever氏は、そんな質問はしておらず、面接の質問とバックグラウンドチェックは男性・女性ともに同じものであり、州や連邦の法律に則ったものだと反論しています。
法律に則った質問というのは、基本的に面接を受ける人のこれまでの職歴、学歴、そして公開されている年収やソーシャルメディアアカウントについてのみで、本人や家族の病歴などを聞くことは禁止されています。
雇用された後、特別な場合のみ、病歴などを聞くことは許されているという、とにかく面接する方もセンシティブにならなければいけないのがアメリカなのに、好きなポルノの種類なんて質問はもってのほかです。
委託業者は、面接を受ける側が自分からそういった話をすることもあるけれど、こちらからすることはないとしていますが、「本人がそういう話を始めた場合は、その人の忠誠心や裏切り行為があるかを調べるために追加で質問をすることもある」とグレーな回答もしています。
ただビル・ゲイツ事務所は、そう言った質問をされたという候補者はいなかったと噂を否定し、「私たちの面接プロセスは面接を受ける人たちに敬意を払っており、それを破る業者を許すことはありません」とコメントしています。