ダウ・ジョーンズ傘下のエネルギー関連調査会社「OPIS」が、中国での太陽電池モジュール価格暴落を報告しています。価格の下落には太陽電池モジュールの供給過剰が影響していると指摘されており、下落傾向が今後も続く可能性が示唆されています。
China polysilicon prices in freefall – pv magazine International
https://www.pv-magazine.com/2023/06/16/china-polysilicon-prices-in-freefall/
China solar module prices keep diving – pv magazine International
https://www.pv-magazine.com/2023/06/23/china-solar-module-prices-keep-diving/
以下のグラフは太陽電池の材料となるポリシリコンの価格推移を示しています。ポリシリコンの価格は2023年3月以降に下落し続けており、2023年3月時点の価格は1kg当たり約220元(約4400円)でしたが、2023年6月13日には1kg当たり78元(約1554円)まで下落しました。
ポリシリコンの価格下落の影響を受けて、太陽電池モジュールの価格も4週間連続で下落し、2023年6月20日には1W当たり0.173ドル(約25円)という安値を記録しています。
OPISによると、中国国内のポリシリコンや太陽電池モジュールは供給過剰の状態にあるとのこと。また、中国製太陽電池モジュールの出荷先であるヨーロッパでも在庫過剰な状態が続いていることから、ポリシリコンや太陽電池モジュールの価格は今後も下落し続けると予想されています。
この記事のタイトルとURLをコピーする
・関連記事
世界の全電力を太陽光発電でまかなうにはどのくらいの屋根にソーラーパネルを設置する必要があるのか? – GIGAZINE
人間の髪の毛よりも薄く軽量であらゆる表面に接着できる太陽電池が開発される – GIGAZINE
宇宙で太陽光発電してワイヤレスで送電するプロジェクト「SSPP」が2023年1月3日から稼働開始 – GIGAZINE
太陽光発電衛星が宇宙から地球への電力伝送に成功、宇宙太陽光発電の実現に近づく – GIGAZINE
・関連コンテンツ