Androidの緊急通報機能により警察への誤った通報が多発していることが明らかに

Androidには緊急通報機能が搭載されており、これを使えば緊急SOSを利用することができます。イギリスではこのAndroidの緊急通報機能により、警察への誤った通報が多発していることが明らかになりました。

Android suffers from emergency call false positive issues
https://appleinsider.com/articles/23/06/24/android-has-an-emergency-call-false-positive-problem-too

Androidの緊急通報機能は、スマートフォンの電源ボタンを5回以上素早く押すと緊急SOSを使用できるという機能です。緊急SOSでは地域の緊急通報番号に自動で発信することも可能となっています。

緊急SOSを有効にする方法や、緊急SOSでどういったことができるのかは、以下のAndroid公式のヘルプページをチェックすればよくわかります。

Android スマートフォンを使用して緊急時に助けを求める – Android ヘルプ
https://support.google.com/android/answer/9319337

このAndroidの緊急通報機能により、イギリス全土の警察が999番への誤った通報に悩まされていると、BBCが報じています。

イギリスの警察署長代表機関であるNational Police Chiefs’ Council(NPCC)が、「全国的に、999番への通報件数が過去最高を記録しています。これにはいくつかの理由がありますが、大きな影響を与えているのは、Androidスマートフォンのアップデートです」「Androidのアップデートにより電源ボタンを5回以上押すとデバイスが999番へ通報するという新しい緊急SOS機能が追加されました」という声明を出し、999番への誤報が増えている理由はAndroidの緊急通報機能にあると指摘しています。

これに対して、Androidの開発元であるGoogleは「Android端末メーカーがこの問題に対処するためのアップデートをリリースすることを期待している」とBBCにコメントしています。つまり、Google側は緊急通報機能による誤報に対処すべきなのはデバイスメーカー側であると考えているわけです。