1kg未満&Ryzen搭載の実力派モバイルノートPC「HP Pavilion Aero 13」レビュー

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PCメーカー・HPが2021年6月に発表した「HP史上最軽量13インチノートPC」という「Pavilion Aero 13」を、実際に触る機会を得たので、どんなPCなのかいろいろと触ってみました。

HP Pavilion Aero 13-be | 日本HP
https://jp.ext.hp.com/notebooks/personal/pavilion_aero_13_be/

Pavilion Aero 13はHPロゴの印刷された段ボールに入ってやってきました。


本体とACアダプタはこんな感じ。ACアダプタとコンセントの接続に、電源ケーブルと短いコネクタの2種類が用意されています。


本体左側面にはHDMIポート、USB Type-Aポート、USB Type-Cポート、イヤホンジャックがあります。


本体正面は何もなし。


本体右側面はUSB Type-Aポートと電源端子。


本体背面側には「PAVILION」の文字が入っていました。ヒンジのあたりには、天板を開いたときに本体後方を持ち上げる小さなゴム足がついています。


天板には「hp」ロゴ。


底面は凹凸が少なく、一部に小さな穴が開けられています。


重量は実測で957g。


ACアダプタ+電源ケーブルで310g。本体と合わせると1.26kgほど。


電源ケーブルを短いコネクタに替えると241gになり、70gほど荷物を軽くできます。ただし、マルチタップのように周辺に他のプラグが多数あるところで使うのは難しそう。


天板を開くとこんな感じ。


キーボードとタッチパッド。キー配置は左下にCtrlキーがあり、Enterキー右側の列に「home」「pg up(Page Up)」「pg dn(Page Down)」「end」があります。ファンクションキーは刻印されている機能が優先で、F1~F12として使うときはFnキーを使う設定になっています。RYZENのロゴステッカー右上にある四角いスペースは指紋認証センサー。電源ボタンは最上段「prt sc」キーと「delete」キーの間です。


キーの大きさ・間隔・深さはとてもオーソドックスでクセはありません。


画面上方には約92万画素のHDウェブカメラを内蔵。その左右にデュアルマイクが配置されています。


13.3インチワイド(WUXGA・1920×1200ピクセル)サイズで非光沢タイプのIPSディスプレイを採用しています。


定番ベンチマークソフト「Geekbench 5」で、CPU・GPUのベンチマークを行ってみます。今回用いた「Pavilion Aero 13」は複数あるモデルのうち、OSがWindows 10 Home(64bit)、CPUがAMD Ryzen 5 5600U、メモリが8GB、ストレージが256GBの「スタンダードモデル」です。


CPUベンチマークのスコアは、シングルコアが「1384」、マルチコアが「4988」。


GPU(AMD Radeonグラフィックス)は、OpenCLのスコアが「13192」。


Vulkanのスコアが「13984」でした。


PassMark PerformanceTest」でもベンチマークを実施しました。総合スコアは「4643」で、これはMicrosoft Surface Laptop 4にわずかに及ばないものの、数あるビジネスノートPCやゲーミングPCを上回る数字。「スタンダードモデル」とは思えません。


CPUのスコアは「14601」。世界中のベンチマークスコアと比較したときのパーセンタイルは68%で、中央よりやや上。


2Dグラフィックスのスコアは「729」。パーセンタイルは62%で、同じくRadeon搭載のSurface Laptop 4を上回っています。


3Dグラフィックスのスコアは「2308」。パーセンタイルは32%で、やや低めの数字となっています。


メモリーのスコアは「2144」。搭載量が8GBということで、16GBや32GBの機種には負ける数字でした。パーセンタイルは32%。


ディスクのスコアは「16866」。パーセンタイルでは76%と上位4分の1に食い込みましたが、ノートPCは高速SSD搭載のモデルが多く、フラッグシップのゲーミングPCやビジネスノートPCほどのスコアには至りませんでした。


PassMark BurnInTest」を用いた60分の負荷試験は問題なくクリア。


CPU温度は64度~78度の範囲で推移しました。


負荷試験中に「FLIR ONE Pro」でPCの外部温度がどうなっているかを確認してみました。正面から見ると天板と本体の隙間が36.7度で最高温になっていました。


最も熱風に近いところだと約40度。


しかし側面からの放熱はなく、「PCの隣に冷えたペットボトル飲料を置いていたらぬるくなってしまった」などという事態は発生しません。


背面も、後方に熱風を吹き出すような構造ではないため、天板と本体の隙間部分の35.3度が最高温。


PCをひっくり返して底面を確認してみると、小さな穴の開いた部分が35.2度で最高温になっていました。


ACアダプタは38.8度でした。


ビジネスノートPCとして気になるのはバッテリー持ち。公式スペックでは「最大10時間30分」となっています。今回、画面輝度を最大にしてネットに接続し続けつつ重量級の負荷をかけてみたところ、だいたい1分に0.8%ずつバッテリーが減少していき、稼働時間は2時間と少々という感じでした。

ただ、負荷がわずかでも軽くなると、ただちにバッテリーをセーブするような機能が働くのかバッテリー減少率が緩和されました。かなりしっかりしたバッテリーマネージメントが行われているようで、「重量級の作業を電源なしの環境でし続ける」という状況ではない限り、安心して外でも使えるノートPCという印象を受けました。

「HP Pavilion Aero 13」は、今回レビューしたスタンダードモデルが公式通販の特別価格で税込9万3000円から、メモリを16GBに、ストレージを512GBに増量したスタンダードプラスモデルが特別価格で税込10万7000円から、さらにCPUをAMD Ryzen 7 5800Uにアップグレードしたパフォーマンスモデルが特別価格で税込12万3000円からとなっています。

HP Pavilion Aero 13-be | 日本HP
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