ドコモ新料金「irumo」「eximo」に感じるモヤモヤの正体–「ahamo」のシンプルさはどこへ?

CNET Japan

 NTTドコモは7月1日より新料金プラン「irumo」「eximo」を開始する。

 従来のデータ容量をあまり使わない人向けのプラン「ギガライト」は、使えるデータ容量に対して金額が高めで、割高な印象があった。そのため、ドコモユーザーであまりスマートフォンを使わない人はUQモバイルやワイモバイルなど他社に流出していたとされる。

 そこで「irumo」では、0.5GB、3GB、6GB、9GBといったデータ容量を設けることで、ユーザーの解約抑止につなげたいようだ。

 すでに流れているirumoのCMでは、キャラクターに「OCNモバイルONE」のCMを担当していた石原さとみさんを継続して起用。石原さとみさんが青い服を脱ぎ捨て、irumoのイメージカラーである緑の服になるというCMとなっていた。青は、NTTドコモがエコノミーMVNOとして提供していたOCNモバイルONEのイメージカラーであり、まさに「irumoはOCNモバイルONEを引き継いだもの」と見るのが妥当であろう。

 OCNモバイルONEはMVNOとして、かつてNTTコミュニケーションズが運営していたが、同社がNTTドコモの子会社となり、法人事業に特化するということで、NTTレゾナントに事業が譲渡されていた。しかし、そのNTTレゾナントも7月1日にはNTTドコモに吸収合併されるということで、MVNOではなく、NTTドコモの料金プランである「irumo」にリニューアルという形で、再出発したようだ。

「ドコモブランド」を絶対的に信頼するシニア層に訴求

 新料金プランの発表会では、irumoは「ドコモショップでの手厚いサポート」が売りとしていた。

 OCNモバイルONEはMVNOであったため、サポートが受けにくいという背景があった。また、NTTドコモの料金プランではないため、一度、NTTドコモを解約してから、OCNモバイルONEを契約しなくてはならないという手間があった。

 そもそも、シニア層は、NTTドコモブランドに絶対の信頼を寄せており、「NTTドコモをやめて、聞いたことのないOCNモバイルONEなんて契約したくない」という人も多かったようだ。

 今回、irumoはNTTドコモの料金プランという立て付けであるため、ドコモユーザーが気軽に乗り換えられるようになっているのがポイントだ。

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