ヤンマー、オリジナルアニメプロジェクトを本格始動–社内デザイン室がロボット原案

CNET Japan

 農業や建設機械などの「ヤンマー」で知られるヤンマーホールディングスは6月20日、同社が制作・プロデュースを手がけるオリジナル商業アニメの本格始動を発表。作品タイトル「未ル」(ミル)として、2024年に公開を予定している。発表にあわせて特設サイトを公開した。

「未ル」
「未ル」

 このオリジナルアニメプロジェクトは、ヤンマーが描く未来と、世代を超えて受け継がれる人の可能性を伝える「YANMAR Project Socius(ヤンマー・プロジェクト・ソシアス)」として、2022年11月に発表されていたもの。

 本作では、「人と自然の対峙と調和」をテーマとして、自然という人類が生きていくために必要な住環境を守るべく、主人公が苦闘し成長していく姿、そこにあるロボットの姿をアニメで表現するものとしている。

 ロボットデザインについては、ヤンマーの農業機械や建設機械をはじめ、各種グラフィックなどのデザインに取り組んでいる、同社インハウスのデザイン室が原案を担当。製品デザインと同様に、本質的な意味を込めたデザインを意識したという。あくまでロボットは人のためにあると考え、人に寄り添う有機的なフォルムと力強く機能的なアタッチメントを両立させるデザインとしており、対極的な組み合わせにより、独特の美意識を表現したとしている。

ロボットデザイン原案
ロボットデザイン原案

 同社では本作の制作について、アニメをきっかけとした海外での認知拡大の取り組みの一つとしており、加えて、持続可能な社会の実現という世界共通の目標を、アニメのストーリーにのせて描くことで取り組みへの共感を増やしたいと考えているとしている。

 プロジェクトには、デザイン会社のbtraxと協業。作品の脚本は森田繁氏(スタジオぬえ)が担当。現地時間7月1日から4日まで米国のロサンゼルスで開催されるアニメイベント「Anime Expo 2023」に出展する。

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