「ラブライブ!サンシャイン!!」Aqours2年半ぶりの有観客ライブで見た“物語の先を紡ぐステージ”

CNET Japan

 CNET Japanの編集記者が気になる話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は12月29日と30日の2日間、神奈川県にあるぴあアリーナMMにて開催された「ラブライブ!」シリーズのひとつ、「ラブライブ!サンシャイン!!」をテーマにしたライブイベント「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021~」における、2日目にあたる30日公演の模様をお届けする。

「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021~」
「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021~」

 「ラブライブ!」は「みんなで叶える物語」をキーワードに、楽曲、アニメ、ライブなどオールメディアで展開するスクールアイドルプロジェクト。「ラブライブ!サンシャイン!!」は、静岡県沼津市を舞台に、浦の星女学院で結成されたスクールアイドルグループ「Aqours」が活動する姿を描いた作品となっている。

 メンバーの声を担当するキャストが、作中と同名のグループとしてステージに立つライブイベントもシリーズ恒例。Aqoursとしても2017年に初のワンマンライブを開催して以降、精力的に実施しており、2018年の4thライブでは東京ドームでの開催を実現。海外にも多くのファンが存在し、現地でのイベントにも多数出演。2019年にはアジアツアーも開催するなど、国内外で人気を集めている。

 一方で2020年に入ってからは新型コロナウイルスの影響を受け、当時予定されていた6thライブツアーが中止となり、同年10月12月末のカウントダウンライブをオンラインライブとして実施するなど新たな試みを実施。2021年に入ってからも、5月に静岡での野外ライブが中止となることもあったが、2021年最初で最後のワンマンライブとして、滑り込むように年末での開催が実現した。Aqoursとして有観客でのワンマンライブは、2019年6月に開催した5thライブ以来、実に2年半ぶりの開催のこと。

 公演は新型コロナウイルス感染対策ならびに感染拡大予防ガイドラインに沿う形での有観客開催となり、発声をともなう声援は控える形となっていた。そのため、コール&レスポンスやメンバーからの問いかけ、曲中の盛り上げやパフォーマンスに対しては、クラップ(拍手)を送ったりコンサートライトを振る形で応えていた。あわせて、公演の模様はオンラインでの有料生配信も実施。Twitterでも視聴者のコメントで盛り上がりを見せていた。

Aqoursにとって2年半ぶりの有観客ライブ。発声をともなう声援は控える形となったが、拍手やコンサートライトを振ってエールを送っていた
Aqoursにとって2年半ぶりの有観客ライブ。発声をともなう声援は控える形となったが、拍手やコンサートライトを振ってエールを送っていた

 出演したのは、Aqoursのメンバーである高海千歌役の伊波杏樹さん、桜内梨子役の逢田梨香子さん、松浦果南役の諏訪ななかさん、黒澤ダイヤ役の小宮有紗さん、渡辺 曜役の斉藤朱夏さん、津島善子役の小林愛香さん、国木田花丸役の高槻かなこさん、小原鞠莉役の鈴木愛奈さん、黒澤ルビィ役の降幡 愛さんの9人。アンコール含めて17曲、約3時間のライブステージを展開した。

アニメPVを背景に、シンクロパフォーマンスを行うAqoursメンバー9人(「smile smile ship Start!」より)
アニメPVを背景に、シンクロパフォーマンスを行うAqours(「smile smile ship Start!」より)

 各メンバーの紹介映像が流れると、場内もそのメンバーカラーのコンサートライトが振られ、Aqours9人が全員そろって姿を見せると、ひときわ大きな拍手に包まれていた。そしてライブの幕開けとなる曲は、Aqours5周年記念曲として制作された「smile smile ship Start!」。ラブライブ!シリーズのライブでは、アニメーションPVで描かれている振り付けを再現したシンクロパフォーマンスが特徴となっており、この曲では背景に大型客船を舞台にメンバーが躍動するアニメーションPVが流れ、それにあわせるかのようにステージ上のキャスト陣もパフォーマンスを展開した。

 続いて歌われた「Wake up, Challenger!!」は、スマートフォン向けゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」(スクスタ)とのコラボ楽曲となっており、このときはスクスタのライブMVを背景にパフォーマンス。そして「Dance with Minotaurus」という応援ソングも歌われ、序盤から大きな盛り上がりを見せていた。

 自己紹介の恒例となっているコール&レスポンスは、客席が歓声を控える状況になってからは初めてということで、メンバーによってはこの状況にあわせて控えめなコールをしたり、コンサートライトを振るアレンジを加えて一体感を生み出し、新鮮に感じられるものとなっていた。

 このあとも、5周年記念プロジェクトのテーマソングとして制作された「JIMO-AI Dash!」で、沼津をフィーチャーした映像を背景にユーロビート楽曲を軽快に歌い、さらには「リアル脱出ゲーム×ラブライブ!サンシャイン!!」のテーマソングである「冒険Type A,B,C!!」も披露。最後は同イベントのメインビジュアルを背景に同じポーズを決めていた。

 幕間の映像では、Aqoursの日常を描いたショートムービー「きょうのAqours」を上映。“タイムカプセル”に関する物語で、10年後の自分に向けた手紙をテーマに、それぞれのエピソードが映し出されていた。

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