畳4枚分
最近、細かい文字を読むのが辛くなって来た。老眼か? いや、老眼は早くても40代から始まるというからまだ大丈夫だ。きっと「疲れ目」である。疲れているだけで老いてはいない。
しかし、そう自分に言い聞かせたところで、細かい文字が読みづらい事に変わりはない。特に新聞。今年の春に読売新聞などが文字のサイズを大きくしているが、もっと大きくてもいいと思う。
以前、大坪さんが「未来はここまで軽くなる&大きくなる」という記事で、未来は今の文字の1.4倍くらいになっていると予想している。1.4倍はかなり大きい。でも、あと10年経ったら僕は確実に老眼になっていると思う。1.4倍でも辛いかもしれない。いっその事、1面が1畳分くらいあってもいいんじゃないだろうか。
作ってみよう。
※2008年7月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
拡大率は2.16倍
まずは台紙となる大きな紙を用意した。横1メートル×縦2メートルの大きな紙だ。
これを1畳分にカットする。1畳の大きさは、横が88センチで縦は176センチである(江戸間の場合)。
この台紙の上に新聞を拡大して貼っていくのだが、新聞と畳では縦横比が違う。一般的な新聞紙の大きさは、横が40.6センチで縦は54.6センチ。横を畳大にする場合は拡大率が2.16倍で、縦を合わせようとすると3.22倍に拡大しないといけない。どちらに合わせるべきだろうか?
判断に迷うところであるが、僕に選択の余地はない。上で述べたように、台紙の横辺が1メートルしかないのだ。縦に合わせて拡大してしまうと横が足りなくなってしまう。横辺を畳サイズに合わせるしかない。拡大率は2.16倍。縦が58センチほど短い畳になってしまうが、現代の住宅事情を考慮するとちょうどいいサイズかもしれない。
スポーツ新聞を2.16倍に拡大コピーしていく。
事務所のコピー機はA3サイズまでしか対応していない。新聞の1面を一発で拡大コピー出来ないので、分割してコピーしていく。1面全体を拡大するのにA3用紙が15枚必要だった。
コピーされた紙には白い縁がついてしまうので、それをいちいち切り落とす必要がある。4面分のコピー用紙、全60枚の白い縁を切り落としていく。
思いのほか面倒臭い作業である。
4面分のコピーが済んで白い縁を落としたら、ここから先は外での作業となる。うちの事務所には畳大の用紙を広げるスペースがないのだ。エレベーターホールで台紙の撮影をしていたら管理人さんに怒られてしまった。
外に出るしかない。