写真が見られるのは24時間後、フィルムカメラのようなデジカメ「Flashback ONE35」

CNET Japan

 デジタルカメラやスマートフォンのカメラが全盛の現在でも、フィルムカメラに対する人気は根強い。今思えば、撮影できる枚数が限られていたし、撮ったその場で写真を確認することなどできず、現像してプリントするのに時間とお金がかかった。友達に写真をあげるには、わざわざ焼き増しする必要もある。

 しかし、そうした制約や面倒があったからか、1枚1枚を大切にしたし、思い出に残ったのかもしれない。

 そんなフィルムカメラの面倒さを再現したデジタルカメラ「Flashback ONE35」が登場した。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。

フィルムカメラをデジタルカメラで再現(出典:Kickstarter)
フィルムカメラをデジタルカメラで再現(出典:Kickstarter)

 Flashback ONE35は、撮影した画像を24時間たたないと確認できないデジカメ。撮影するには、まず連携させたスマートフォンのアプリで仮想的に「フィルム」をセットしなければならない。撮れる枚数は、「フィルム1本分」の27枚だけ。撮影し終えたらデータをアプリへ転送し、24時間かけて「現像」する。

 こうして、やっと撮影した画像を見ることができる。もちろん、Flashback ONE35に画像確認用のディスプレイはない。

かつての35mm判コンパクトカメラを彷彿とさせるデザイン(出典:Kickstarter)
かつての35mm判コンパクトカメラを彷彿とさせるデザイン(出典:Kickstarter)

 機能だけでなく、デザインやギミックもかつての35mm判コンパクトカメラを踏襲した。構図はビューファインダーで決め、撮影するごとに仮想的にフィルムを巻き上げ、暗いところではキセノンフラッシュをたく必要がある。

巻き上げて、1枚ずつ撮影(出典:Kickstarter)
巻き上げて、1枚ずつ撮影(出典:Kickstarter)

 セットできる仮想フィルムは、富士フイルムの「Superia(スペリア)」に似せた画像を作れるカラー撮影用の「#flashbackclassic」と、白黒撮影用の「#flashbackmono」という2種類。仮想フィルムの種類は、今後増やす可能性がある。

 Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月4日まで。記事執筆時点(日本時間6月14日14時30分)でキャンペーン期間は20日残っているが、すでに目標金額8万オーストラリアドル(約759万円)の5倍を上回る約45万オーストラリアドル(約4270万円)の資金を集めている。

Flashback ONE35の紹介ビデオ(出典:Kickstarter)

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