都内屈指の観光名所、東京は浅草。最近ではインバウンド客もすっかり回復しており、休日ともなれば多くの人でごった返している。コロナ中に何回か浅草に行ったけど、あの時は人がいなさ過ぎてゾンビに襲撃された街みたいになってたよね。
それはさておき、つい先日のこと。私(サンジュン)は浅草で人生初の「雷おこし作り」を体験してきた。とても楽しいアクティビティではあったのだが、よくよく考えると最後にもらったおみやげが意味不明すぎたのだ……。
・娘のママ友に誘われて
雷おこし作りを体験するきっかけは、娘の保育園時代のママ友に誘われたからである。卒園してから顔を合わせていない子供同士を会わせることが趣旨で、雷おこし作りを提案してくれたママ友に我が家が乗っかった形だ。
余談ではあるが、この日は私のライフワーク「ポケモンGO」の超ビッグイベントが開催されていた。「なんで雷おこしを作らなきゃならねえんだ……!」と思いつつも、終わってみれば「結構楽しかったな」「やって良かったな」と心の底から思っている。
・5656会館
さて、雷おこし作りが体験できるのは浅草の「雷5656(かみなりごろごろ)会館」──。地元で知らぬ人はいない超有名ビルディングで、雷おこしの超老舗「常盤堂 雷おこし本舗」が所有している建物だ。雷おこしで相当儲けたんやろうな~。
それはさておき、雷おこし体験は事前予約制で所要時間は30分~60分ほど。この日は比較的小人数だったため、雷5656会館に滞在していたのは45分程度であった。また料金は1人2420円となっている。
で、受付けを済ませたら、まずは雷おこしの歴史と簡単な作り方をDVDを見ながら学ぶ。それによれば創業当時、常盤堂の雷おこしは「家を起こす」「名を起こす」にちなんだ縁起物として流行したそう。DVDには名前も苗字も珍しい「穂刈 久米一社長」自ら出演していた。
DVDを観終えたら、次は係の人が直接「雷おこしの作り方」を見せてくれる。工程自体は非常にシンプルで、水あめと砂糖を煮詰めたら、おこし種(米のパフ。ポンポン菓子)を加えて形を整えればOK。係のお姉さんは10分もかからず雷おこしを完成させていた。
・作ってみよう
お味は定番の「白砂糖」を始め「キャラメル」「カレー」から選べる。またおこし種にもサイズがあり、今回はハードな食感を楽しめる極小サイズのおこし種をチョイス。さあ、ここからは怒涛の雷おこし作りを一気にご覧いただこう。
水あめ・白砂糖・ピーナッツ・マーガリンを煮詰めたら……
おこし種を投入して絡める。結構重くなる!
それを型に移したら……
伸ばす!
専用の型で切れ目を付ける!!
あとは手で割いたら完成!!!
初めてでも何の問題も無く雷おこしが完成した。2人の子供もトラブルなく「雷おこし」を完成させていたため、親子体験としてはなかなか優良なアクティビティではないだろうか?
で、お味の方はというと出来立ても美味しいが、しばらく時間が経過して水あめが完全に固まってからの方が美味しかった。また「キャラメル味」が美味しいことはわかっていたが、カレー味もなかなか乙な味である。
で、で、で。
雷おこしよろしく、サクッと体験を済ませて帰ろうとすると、参加者におみやげが配られた。その中身はなんと……
「自宅で出来る雷おこし体験セット」──。
確かに雷おこし作りは楽しかったが「家でも雷おこしを作りたい!」と思う人はどれくらいいるのだろうか? 普通に意味不明である。……が、雷おこしに親しんで欲しいという「常盤堂 雷おこし本舗」の気持ちだけは痛いほど伝わってきた次第だ。家で……作るかなぁ?
とにもかくにも、雷おこし作り体験はなかなか楽しいので、興味がある方はぜひ1度お試しになってはいかがだろうか? 家に持ち帰って食べるお手製の雷おこしは、手が止まらないほど美味しいぞ☆
参考リンク:常盤堂 雷おこし本舗「製造体験」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.