2023年5月11日より利用可能となったマイナンバーカードの機能をスマホに登録する「スマホ用電子証明書搭載サービス」。フリマアプリの「メルカリ」や、「ヤフオク!」は、スマホ用電子証明書を搭載しているスマホを出品する場合、端末の初期化だけでなく、電子証明書失効手続きができているかを確認するように注意喚起を行った。
中古スマホ出品前にマイナカード失効手続きを
スマホ用電子証明書搭載サービスはマイナポータルアプリからさまざまな行政手続きや、民間サービスの利用ができるというもの。2023年5月末現在ではAndroidスマホのみ対応で、iPhoneでの運用開始は未定だ。
「メルカリ」「ヤフオク!」はそれぞれ、スマホ用電子証明書を搭載した端末を出品する際に、事前に電子証明書の失効手続きが必要があると呼びかけた。初期化のみでは電子証明書が残った状態となってしまうため、別途失効手続きをする必要がある。マイナポータルを利用していると、実質、中古スマホを出品する前にひと手間増えることになってしまった。
なお、デジタル庁によると「スマホ用電子証明書を登録しているスマホの利用をやめるときは、利用者ご自身で電子証明書を失効させることが法律上、義務づけられている」とのこと。つまり、フリマアプリだけでなく、中古スマホ買取業者に売却する際も同様に、自身で電子証明書の失効手続きが必要なので、注意してほしい。
失効手続きは初期化前に行おう!
スマホ用電子証明書の失効手続きは、マイナポータルアプリのマイページから行える。詳細はデジタル庁の「スマホ用電子証明書を登録しているスマートフォンの利用をやめるときの手続」やマイナポータルの「スマホ用電子証明書の利用停止を行う(失効)」を参照してほしい。
工程としては、
1.マイナポータルアプリを起動し、トップページ下部のマイページに入る。
2.スマホ用電子証明書の失効をタップする。
3.スマホ用電子証明書の失効画面から「始める」ボタンをタップ。
4.パスワードを入力し、「失効する」を押すと失効完了の画面が表示される。
といった4ステップ。
しかし、スマホを初期化してしまうとアプリも消えてしまうため、失効手続きをすることができなくなる。もし、先に初期化してしまった場合は、再度、スマホの初期設定を行ってからマイナポータルアプリをインストールし、失効手続きをしなければならない。必ずスマホの初期化をする前に、電子証明書の失効手続きをしておこう。
また、失効手続きはすぐに完了しない。申請後48時間以内に端末の電源が入っており、オンラインであることが削除する動作が行われる条件なので、スマホを出品の売却を決めた際は早めに失効手続きをすることを強くオススメする。
※サムネイル画像は(Image:「メルカリ」公式サイトより引用)