クモの巣はよく見るととてもきれいに張られている。ひとつの作品と言えるくらいだ。もちろん当のクモにとっては単に機能性を重視した結果の形なのだろうけれど、その才能には嫉妬せざるを得ない。
しかしクモにできるんだったらヒトにだって張ることができるんじゃないのか、巣。努力したら勝てるんじゃないのか、おれも。
その意気込みで張ってみたのでみんなもまねしてほしい。
※2008年6月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
まずは形から
クモの巣を作るにあたって、まずは形からクモに近づくことにした。クモにならずしてクモの巣張れず、だ。もちろん足を増やしたり昆虫の血を吸ったり、そういう本質的な部分は諦めているので、せめて姿だけでもまねてみようということだ。
なるべく濃い色合いの服に黄色のテープでラインをつけていく。茶色と黄色のしましまのでかいクモがいるだろう、見た目あれに近づこうというわけだ。
しかしできあがった様はどうにもクモというよりは間違えた阪神ファンみたいになってしまった。今回の撮影はあえてクモ嫌いのライター工藤さんにお願いしたのだが、その彼がぜんぜん怯えないところを見るとやはりクモには見えないのだろう(工藤さんはほんの小さなクモを見ても逃げます)。
でも先に進む。
クモは尻から糸を出しながら巣を作る。さすがに人としてなかなか尻から糸を出すことはできないので、ここはビニールヒモで代用することにした。こうしてベルトに玉ごと固定すると自由に糸出しができて便利。ライフハックだ。ライフハックモだ。しかし見た目的にはかなり嫌な感じになってしまった気もする。
今日はこのスタイルで巣を張りたいと思う。巣を張る場所の選定には最も頭を悩ませたが、たまたま会社の近くで見つけたこのジャングルジムに決めた。本当ならばクモのごとく木々の間とかに巣作りしたいところだが、筆者の安全も一応考慮にいれてのことだ。
それでは早速巣を張っていこう。