「新得物産はウマイ」という印象がある……のだが、いざ調べてみると、当連載で登場したのは今回を含めて3回のみだった。
まず初登場は成城石井オリジナル(製造者は新得物産)の『挽きぐるみそば』で、いきなりのランキング2位を奪取。続いてはオーケーストアで買った『北海道新得八割そば』。記事を見ると「うまい」連発のホームラン。
たった2回しか食べていないのに「ウマイ」と記憶させる実力者。それが北海道の新得物産である。
久々の新得物産の蕎麦は、そば粉五割の「更科」で、ゆで時間は「2分半」の早ゆでタイプ。なんだろう、最近なぜか「早ゆで」に当たる確率が非常に高い。業界のトレンドだったりするのだろうか?
それはさておき……
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
2分半ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
盛り付けている段階で「これは相当にウマイだろうな」と感じていた。もう茹で上がった香りからしてウマイのだ。さらに、冷水でシメる時の感触からしても「これは間違いないな」と思わせる何かがあった。そして食べたら……
案の定、ウマイ。
これまで食べてきた「干し更科蕎麦」のなかでダントツ一番ウマイ。これはもう文句なし。さすがは新得物産といったクオリティ。
特に「塩っけ」が最高。つゆなしで、そのまま全部食べちゃいたいくらい……。
「家そば」か「外そば」かなら完全に外。店で出てきてもおかしくない。またしてもホームランだ。それも特大のホームラン。更科好きならマストでバイだ。
もしもスーパーで蕎麦選びに悩んだ時、そこに「新得物産」の名があれば何も考えずカゴに入れちゃってOKかと思う。それほどまでにハイレベル。そして間違いのないクオリティ。
やはり新得物産は、ウマイ。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24