これは楽器といっていい。Abletonからスタンドアロンで使える最新世代「Push 」が登場

GIZMODO

次世代楽器、ここにあり。

ドイツ生まれの人気音楽制作ソフト「Live」を開発・販売するAbletonがハードウェア・インストゥルメント「Push」の最新バージョンをリリースしました。

これまでのPush 2に続く3代目となる最新のPushでは、従来どおり音楽制作ソフト「Live」用のコントローラー・インターフェースとなるモデルに加え、PCに接続することなくスタンドアロンの楽器として使用可能なプロセッサー搭載のスタンドアロンモデルがラインナップされています。

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Video: Ableton/YouTube

最新のPushでは、当然、これまでにない新機能が多数搭載されていますが、目玉のひとつは64個のMPE対応パッド。X軸とY軸で指の圧力と配置を検知し、ノートごとの繊細なコントロールを可能にするこのパッドでは、音をベンド/スライドさせたり、コード内の特定の音だけにフィルターやエフェクトを適用できるなど、ひとつのパッドで複数のアーティキュレーションが表現できます。

またオーディオインターフェースも内蔵されているため、外部楽器、シンセ、エフェクトを接続し、PushやLiveで直接録音することも可能です。さらにCV/GATE信号をモジュラー機材に送信して、ユーロラックとPushを組み合わせたり、ほかのMIDI機材とPushを一緒に使用できるなど、さまざまなセットアップの中心として機能する心強い存在になっています。

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Video: Ableton/YouTube

しかも最新のPushは、あとからプロセッサー、ハードドライブ、バッテリーの交換ができるため、テクノロジーの進歩に合わせてアップデートすることも可能。加えて、ありがたいのは、プロセッサーを搭載していないPushを購入後もアップグレードキットを使用すれば、プロセッサーを追加してスタンドアロン化できるというから驚きです。

最新のPushは現在、Ableton.comにて購入可能。価格はプロセッサーを搭載したモデル(スタンドアロン)が25万8000円、プロセッサーを搭載していないモデルが12万8000円。また先述のアップグレードキットは2023年末に13万8000円で発売される予定です。

ちなみに東京と大阪では、購入前に最新のPushを試してみたい人向けにテックラウンジというスペースも今年6月から開放されます。テックラウンジでは、スタッフに機能や使い方を聞いたり、購入の相談ができるほか、そこでPushを購入する人に向けのスペシャルオファーも用意されるとのことです。

新機能を見ていると従来どおりのプロセッサーを搭載していないPushでも十分かなと思いますが、スタンドアロンモデルであれば、音楽制作中に動画サイトを見たり、他のものに気を取られることなく、ガッと集中して作業ができそう。それにPCなしでOKなので持ち運びの面でも便利なことは間違いなし。

どうせ買うならここはスタンドアロンモデルかもな〜。でも、プロセッサー搭載していないPushをとりあえず購入してあとでアップグレードするのも全然ありだな。ひとまずテックラウンジに足を運んで相談してみますか〜。Source: Ableton