Adobeは5月23日(米国時間、以下同)に報道発表を行ない、同社が3月のAdobe Summitで発表した生成AIエンジン「Firefly」を活用した生成AI機能を、同社の主要デスクトップアプリケーションとなる「Photoshop」のベータ版に実装したことを明らかにした。
本日よりAdobeが提供開始しているPhotoshopベータ版に搭載されている生成AI機能は、Adobeが「ジェネレーティブ塗りつぶし」と呼んでいる機能で、面倒な作業の1つである塗りつぶしにおいて、ユーザーがテキストで仕上がりを指示すると、それに従って行なってくれる機能になる。
Photoshop最新版にも調整プリセットフィルターなどの新機能
このほかにも、製品版Photoshopの最新バージョンに、いくつかの新機能が実装されていることが明らかにされている。具体的には以下の4つの新機能が搭載されており、クリエイターの生産性を向上させている。
「調整プリセット」フィルター
特徴的なルック&フィールを瞬時に画像に適用できるフィルターで、プレビューを見ながら効果を確認したり、選択、微調整、適用などを行なうことができる。30種類のプリセットがあらかじめ用意されており、それを選択して数クリックするだけで適用することができる
削除ツール
Adobe SenseiのAIを利用して、不要なオブジェクトを除去することができるブラシツール。最近スマートフォンで流行の「消しゴムツール」と同じような機能になる。背景を自動で塗りつぶすなどが可能で、手作業にかかる時間を削減できる。
コンテキストタスクバー
カンパス上に現われるメニューで、その先に何をすべきなのかをクリエイターに提案する。それにより、クリエイターは次の作業に迷わず、メニューの深いところを探さなくても次の作業が行なえる。
強化されたグラデーション
カンパス上にツールのコントロールが表示され、ライブの自動プレビュー機能を備えて、非破壊型の編集が可能になる。それによりグラデーションツールを利用する場合の生産性が向上する。
こうした新機能を搭載したPhotoshopの最新版は、本日より提供が開始されている。Creative Cloudのサブスクリプションを契約しているユーザーは、Creative Cloudのデスクトップアプリケーションからダウンロードないしは最新版に更新すると利用できる。
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