ジャンボ〜! 今回はリクエストボックスに届いた質問に答えるね!
「引越しの記事で、ケニアの集合住宅の写真がありました。洗濯物を大量に干している様子が見られましたが、洗濯物の上にはシートの様なものが掛かってる部屋が沢山ありました。何故シートを掛けるのですか?
また、日本では部屋の中で洗濯物を干すとイヤな臭い(生乾き臭)がつくことがあります。特に梅雨の時期は大変です。ケニアでも同様の悩みはありますか?」
めちゃめちゃナイスな質問だ! 答えよう!
まずケニアにも「クリーニングランドリー」はあるが、それはリッチピープル(上流階級)用のサービスだ。
集合住宅に住むミドルクラス(中流階級)や貧しい人々は、洗濯物を洗ったらバルコニーに干すのが普通。
んでもって、ウチもそうだったけど、集合住宅に住むミドルクラスのほとんどの家庭には、小さな子供がいる。
そして、彼らチビッコの洋服は、洗い終えてもオシッコ臭かったりする。しかしながら、干すしかない。するとどうなるか?
ほとんどの母親同士は、洗濯物が原因で喧嘩することになるのだ。
先述の「ニオイ」で喧嘩することもあるけど、最も多いのが「水」だ。これが質問主が気になった「シート」の理由。
何らかの理由で、上の階から水が落ちてくるんだ。そしたら洗濯物が濡れるだろ。なので、「シート」で覆って濡れないようにしているわけだ。
水が落ちてきたら、とりあえず喧嘩が勃発。でも、喧嘩したって落ちてくる水が止まることもないから、仕方なくナイロンのシートで覆うわけだ。
このナイロンのシートをかけた場合の問題点は、すぐに乾かないこと。完全に乾くまでに3日かかることもある。
そうなると、どうなるか。これまた質問主が危惧している通りの状態になる。オレの言葉で言うならば……
「洋服の中に何日も水が残っていたような匂いがします」てな感じ。日本語で言うなら、これが「生乾き臭」なのかな?
いずれにしても、ケニアでは、洗濯物が乾くまでバルコニーに干しっぱ。太陽が出るまで干しっぱなし。
その間、風が強かったら干している洗濯物などに埃が付くし、外で煙が焚かれていたら煙の匂いも付いてしまう。
リッチピープルが利用する「クリーニングランドリー」は快適だろうけど、我々ミドルクラスの洗濯事情は、けっこうストレスフルな家事だったりする。
となると集合住宅の「上階」が洗濯的には最強だけど(水が落ちてこないから)、階段がキツいので日常生活では最強とも言えず。(エレベーターなんて、ない)
水が落ちてこないバルコニーがある部屋、かつ、日当たりの良い部屋に住むのが勝利への近道だね。なかなか無いぞ〜、そんな家。では、クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.