やけにド派手なパッケージ。中華風でもある。「激辛!」とか「四川風!」とか書いてありそうな配色であるが、れっきとした蕎麦である。
メーカーは信州ほしの。かの有名な「小諸七兵衛」の信州ほしのではないですか。「七兵衛」のブランドに頼らない「小諸」の蕎麦、いっちょ確かめてみようではありませんか。
パッケージに書かれている情報から、特筆すべきことは何もない。強いて言うなら100gあたりのカロリー344kcalは、『信州 小諸七兵衛 更科そば』と同じであるが、ゆで時間が全然ちがうので別商品であろう。
なにはともあれ……。
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
4分ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
まぁ……家ですな……。パッケージに書かれている「豊かなそばの風味と歯切れの良さ」は、たしかにある。
だが、ものすごく大雑把に例えるならば、この蕎麦は、味、風味、歯切れ、すべてにおいて「カップ蕎麦『緑のたぬき』の蕎麦の上位互換」であると私は感じた。
個人的に『緑のたぬき』の蕎麦は好きなのだが、「緑のたぬきを、もっと丁寧に突き詰めたらこうなります」的な蕎麦なのだ。向かうベクトルは同じで、その先の延長線上にコレがあるみたいな。
なので、“麺抜き” で緑のたぬきを作り、この信州ほしの『信州小諸の信州そば』をドッキングさせたら、けっこう面白いことになると思う。「緑のたぬきPRO」みたいな。
私はやらないけども。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24