ヤクルト村上宗隆が「打線の穴になっている」 打率.151の大スランプ…「6、7番に下げる」べきか

J-CASTニュース

   ヤクルトが4点差をひっくり返し、逆転勝利を飾った2023年5月2日の巨人戦(東京ドーム)。3番の山田哲人が反撃ののろしを上げる3号左越えソロを放ち、6番のオスナも決勝2ランを放つなど1試合2本塁打の大活躍だったが、4番の村上宗隆に元気がない。

  • WBCに出場した村上宗隆(写真:CTK Photo/アフロ)

    WBCに出場した村上宗隆(写真:CTK Photo/アフロ)

  • WBCに出場した村上宗隆(写真:CTK Photo/アフロ)

「ここまでスランプが長く続くとは首脳陣も想定していなかったでしょう」

   初回1死一、二塁空振り三振、3回も2死一、二塁で遊飛と好機でブレーキに。同点で迎えた8回の第4打席では左翼スタンドから「気合を入れろ、村上」の大合唱。ヤクルトファンによる異例の叱咤激励に球場がざわめいた。だが、この打席でもドラフト3位右腕・田中千晴の152キロ直球にバットが空を切り空振り三振。打率.151まで下がり、26試合出場でリーグワーストの41三振となった。

   スポーツ紙記者は「開幕から1カ月以上経ちましたが、ここまでスランプが長く続くとは首脳陣も想定していなかったでしょう。リーグ3連覇に向け、不動の4番として活躍してもらわなければ困る選手ですが、現状では打線の穴になっている。オスナ、サンタナの打順を上げて、村上を6、7番に下げることも考えなければいけません」と表情を曇らせる。

   世界一に輝いたWBCでも4番として期待されたが、1次ラウンドで打撃の状態が上がらず、準々決勝・イタリア戦から5番に変更。吉田正尚(レッドソックス)に4番を譲る形になったが、栗山英樹監督のこの決断が吉と出る。村上は準決勝・メキシコ戦で逆転サヨナラ適時二塁打、決勝・米国戦でも右翼席へ特大の同点アーチを放つなど鮮やかに復活した。

   高津臣吾監督も村上を復調させるために、策を練っているだろう。「4番剥奪」を敢行する可能性は十分にある。(中町顕吾)

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