ハンバーグを食べて人生の幅を広げたい~横浜「ハングリータイガー」~

デイリーポータルZ

ハンバーグクラブを設立しました

サイト関係者の間でチャーハン部という集まりがあり、たまに集まってはチャーハンを食べている(これとかこれとか)。

おかげでチャーハンに対する愛は深まるばかりなのだけれど、人生の幅をより広げるためにも、新たなる部を立ち上げようではないか、という話になった。

チャーハン部部長の江ノ島さんと部員の編集部安藤である。

人生の幅はできるだけ広い方がいいと思っている二人。

安藤「寿司とかステーキっていうのは、なんとなく部活と名乗るのは違う気がするんですよね」

江ノ島「そうですね。記事のためとはいえ寿司を食べ歩いているなんて家族には口が裂けても言えないです」

安藤「そこでハンバーグはどうかな、と。ほら、さわやかとかビッグボーイとか、地域に根差したハンバーグのチェーン店って各地にあるじゃないですか。ああいったお店を紹介するんです。」

これはさわやかのハンバーグ

江ノ島「いいですね、ハンバーグ。ちょっとぜいたくでちょうどいいと思います。ではハンバーグ部?」

安藤「そこなんですよね。チャーハン部は言いやすいけど、ハンバーグ部は「グ部」のところの語呂が悪いんです。」

江ノ島「言いやすい芸名じゃないと売れないらしいですよ。」

安藤「ハンバーグクラブはどうでしょう。」

江ノ島「ハンバーグ族」

安藤「ハンバーグんぼ」

江ノ島「美味しんぼ的な」

安藤「そこはあまり凝らない方がいいね。ハンバーグクラブにしましょう」

江ノ島「それがいいと思います」

 

というわけで発足したハンバーグクラブ。現在構成員は安藤江ノ島の2名である。ひとまずはげます会限定で活動しておいて、軌道に乗ったら全公開していこうと思います。

 

初回は横浜ハングリータイガーへ

ハンバーグ部、記念すべき初回は横浜を中心にチェーン展開する「ハングリータイガー」へとやってきた。

気持ちの上ではお店の肉ぜんぶ食べるつもりである。

レジで来店チェックをして列に並ぶ。店の前に出してあった椅子に腰掛ける尻が重い。

僕は少し前にトレイルランニングのレースを走ってきて文字通りすっからかんの状態である。歩いていてもたまに寝そうになる。隣に座る江ノ島さんも、やはり消えてなくなりそうな元気のなさだった。家の炊飯器でも壊れたのだろうか。

 

江ノ島「さいきん仕事が立て込んでいて疲れてるんですよね。食欲もなくて」

安藤「それは心配ですね。昼食べてないんですか」

江ノ島「そばですね。最近はそばとかうどんとか、そういうものばかり食べています」

食べてんのかよ、と思ったが元気がなかったので言わずにおいた。

つっこんでいいのか気をつかうくらいに疲れの見える江ノ島さんだったが、ほどなく店内に通され、メニューを渡された頃にはようやく笑みがこぼれたので安心した。

「あ、これはいいですね」

いいでしょう。やっぱりこういう栄養のありそうなものを食べてこそだと思うんですよね。僕は先週、トレランの大会に出てきてですね、その翌日も朝から打ち合わせがあったので

「すみませーん」

安藤「江ノ島くんってさ、基本おれの話聞いてないよね」

江ノ島「そんなことないですよ、疲れたって話ですよね。なら早く食べた方がいいかなという気づかいです」

安藤「ありがとうございます」

江ノ島「ぼくスペシャルセットにしてもいいですか」

肉の油が飛ばないようにと荷物に布をかけてくれました。

江ノ島「安藤さん、ナイフとフォークをどかしてみてください。食べ方が書いてありますよ」

食べ方を解読した考古学者。

説明書きによると、ハンバーグはレアな状態で届きテーブルの上で仕上げに焼かれるので、そのとき油が飛ばないよう紙ナプキンで防御するのだとか。ハンバーグしぐさである。

ちなみに江ノ島さんが注文したスペシャルセットにはサラダとスープが付いてくるらしい。

江ノ島さんはその時に向けて何度も自主練をしていた。

安藤「でもさ、江ノ島くんってハンバーグにはさほど思い入れないって言ってなかった?」

江ノ島「あえては選ばない感じですかね。ハンバーグって焼肉とかラーメンとか、わかりやすいラインからは少し外れてるじゃないですか。本当に空腹の時にそれが許せるかどうかだと思うんです」

理屈に合ってるような合ってないようなことを言っていました。

安藤「江ノ島くん、後ろ、ハンバーグが通りますよ」

ハンバーグの音とにおいに反応してすごい速さで首を向ける江ノ島さん
これにより首を痛めていた。

後ろの席のハンバーグを見ようとして首を痛めた江ノ島さんは、その後また元気がなくなってしまった。全体的に僕のせいではないのだけれど、そもそも誘ったのは僕である。なんだか申し訳なくなってきた。

二人にこれといった会話がなくなった頃、僕らの前にも音とにおいをひっさげてハンバーグさんがやってきた。

ハンバーグ「ジュ~~ッ!」

練習の成果を発揮する江ノ島さん。
店員さんが目の前でハンバーグを開いて鉄板に押し付けて焼いてくれます。
うわー

 

 

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