2023年4月26日、フレッシュネスバーガーは初めてファンの意見を取り入れた新商品の販売を開始した。その商品とは和の食材を使った「厚揚げとうふの和バーガー」である。
創業30年、史上初の取り組みによって生まれた商品。厚揚げといえば過去にドムドムが厚揚げバーガーを販売している。それを上回る出来栄えになっているのだろうか? 何より気になるのは「テリヤキバーガーを超える」をテーマにしているそうなのだが、本当に超えているのか?
・2年前にドムドムが……
フレッシュネスのサイトによると、日本発のハンバーガーの1つとして世界的に知られている「テリヤキバーガー」を超えるものを作り出すことが、今回の新商品のテーマだったという。
「日本生まれのハンバーガーで、海外でも有名なTERIYAKIバーガー。これを超えるハンバーガーはまだ登場していません。そこで日本生まれの国産食材にこだわるフレッシュネスとして、世界を目指せる和バーガーの開発を創業30周年目のファーストチャレンジに決定いたしました」
たしかにテリヤキバーガーの人気は根強く、これを超えるものは出ていない。
が! 厚揚げはすでにドムドムが2年前、東京・新橋にあったハイブランド「ツリーアンドツリーズ」で提供していたんだよね。すでにお店はなくなっちゃったけど。
仮に厚揚げがテリヤキを超える食材であったなら、ツリーアンドツリーズが閉店することはなかった気がするのだが……。とはいえ、フレッシュネスの厚揚げバーガーは、ツリーアンドツリーズの味を上回るかもしれない。食べてたしかめるとしよう。
・いざ、実食!
……ってことで買ってきました、「厚揚げとうふの和バーガー」(明太マヨソース:単品税込650円)のレギュラーセット(税込500円)です。
セットはトールサイズのアイスコーヒーと、レギュラーサイズのフレンチフライをチョイス。
これが実物です。メニュー写真ではわかりにくかったけど、パティ(肉)も挟んであるんだね。ドムドムのは肉なしで単品税込990円だったからね。価格はドムドムより良心的、ありゃ、高すぎたよな。
バンズ(パン)をめくると、トップにはマヨネーズ・大葉・玉ねぎが乗っている。
これが絹豆腐を使った厚揚げでございます。食べやすいようにひと口サイズに切り分けられているのが良いね。
パティの上には隠し味に、ごまを散らした食べる醤油をあしらっている。
さて、味はどうかな? サイトに記載されている開発担当者のコメントによると、約50パターンの試作を繰り返したそうだ。使用している食材を見ただけで、その創意工夫の痕跡はうかがえるのだが、はたして……。
食べてみると、外はサクっとしていて中はふんわり、厚揚げの食感が印象的だ。大葉と食べる醤油がアクセントになって、味を引き立てている。ドムドムの商品は生姜の風味がしっかりときいていた覚えがある。こちらも生姜の風味はあるものの、少し弱いかなあ。個人的にはもっと生姜感があってもよかったかも。
もっとも気になったのはバンズだ。これはパンプキンバンズを使用しているのかな? ちょっと甘い。その甘さが厚揚げと合わない気がしたので、プレーンのバンズで提供してほしかった。
・テリヤキを超えているのか?
それらを踏まえて、「テリヤキを超えるか?」と問われたら、ぶっちゃけ「難しい……」と答えるしかない。テリヤキバーガーは繰り返し食べたくなる味、しかしコレは繰り返し食べたくなるかは微妙だ。1度食べたら「もうわかった……」となってしまう。
しかしながらテリヤキへの挑戦は評価したい。あの高い壁を超えるのは至難の業だと思う。それでも挑戦することにこそ意味があると、私は思っている。これにくじけずに頑張って欲しい。次のチャレンジに期待しているぞ!
・今回訪問した店舗の情報
店名フレッシュネスバーガー 新宿御苑店
住所 東京都新宿区新宿2-3-16 ライオンズマンション1階
時間 8:00~22:00(L.O.21:40)
参考リンク:フレッシュネスバーガー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24